炎の祭り“手筒花火”の迫力をたっぷりと「神へ捧げる華火」千葉康由写真展

千葉康由さんの写真展「神へ捧げる華火」が、2019年7月5日より開催される。

 

千葉康由写真展「神へ捧げる華火」

 

「良い意味で日本のクレイジーさを代表する一つだと思いました」

千葉さんは、三河地方に神事として伝わる奉納手筒花火の印象をこう語る。海外に住み始めて10年以上が経ち、「いつか手筒花火を見てみたい」という思いを昨年夏に実現した。

愛知県豊橋市にある吉田神社と豊川市の豊川進雄(すさのお)神社を訪れ、花火はもちろんのこと、事前に行なわれる神前祈願など日中の様子も取材した。

「手筒花火は火の粉が吹き上がるのを手で支えるシンプルなものですが、いつ起こるかわからない爆発を待つので、見る方は全く飽きません。迫力と奥深さがあります。しかも竹を切って筒にするところからの自作。細部まで注意しているからできることで、日本人らしさを象徴していると思います」

最後の爆発は「はね」と呼ばれ、撮るタイミングを合わせるのが難しい。降り注ぐ火の粉はシャッター速度を上げ下げし、試行錯誤を重ねて描いた。写真展では豊橋と豊川の約20点を展示。千葉さんを唸らせた男衆の「大胆で危険な手筒花火」を堪能してほしい。

 

■千葉康由写真展「神へ捧げる華火」

会期 2019年7月5日(金)〜25日(木)
会場 ギャラリーX
住所 東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン フジフイルムスクエア1F
時間 10:00〜19:00(入館は18:50まで)
休館日 会期中無休
料金 無料
問い合わせ ギャラリーX(TEL 03-6271-3782)

スペシャールトークショー
2019年7月20日(土)14:00〜15:00、東京ミッドタウン 富士フイルム本社2Fにて。参加無料、要予約。申し込みはWEBサイトの申し込みフォームより。先着150名。
https://fujifilm-x.com/gallery_x/ja/detail/20190720.html

 

 

 
〈文〉鬼沢幸江