嶋田忠さんの写真展「野生の瞬間 華麗なる鳥の世界」が、2019年7月23日より開催される。
嶋田さんがカワセミと出会ったのは50年前。当時20歳だった嶋田さんは「あまりの美しさに魂を抜かれ、写真家になろうと決心した」と話す。一生カワセミを撮っていたいと惚れ込んでこの世界に入り、4年後に雑誌『アニマ』でデビュー。その後はアカショウビンを求めて北海道へ移り住み、シマフクロウやヤマセミをはじめ、国内外の野鳥を撮影し作品を発表してきた。
「撮影の前に、まず写真集のコピーを考えます。それから構成を絵コンテでイメージするんですが、自然は常にそれを上回ってくる。自然は無限の引き出しで、どこまでも応えてくれます」
写真展ではこの46年間の作品から約180点を展示する。ほぼ半数がパプアニューギニアの最新シリーズで、フウチョウと呼ばれる極楽鳥の仲間の貴重な姿や、自然と共生しながら独自の伝統文化を守り続ける人々を捉えている。
代表作から新作まで、「他を遥かに凌駕する作品でなければ帰れない」と自らを奮い立たせ走り続けてきた嶋田さんの創作活動の全貌に迫る内容だ。
嶋田忠写真展「野生の瞬間 華麗なる鳥の世界」
会期 2019年7月23日(火)〜9月23日(月・祝)
会場 東京都写真美術館 2階展示室
住所 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
時間 10:00〜18:00(木曜・金曜は20:00まで ただし7月25日~8月30日の木曜・金曜は21:00まで 入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜(祝日の場合は開館し、翌平日休館)
料金 一般700円 学生600円 中高生・65歳以上500円
問い合わせ 東京都写真美術館(TEL 03-3280-0099)
<イベント>
■連続対談「空の王者、大いに語る」
各日14:00より2階展示室前ロビーにて。参加無料、定員50名(先着順)。
- 8月3日(土)14:00~「鳥と生きる」ゲスト:安西英明(日本野鳥の会主席研究員)
- 8月10日(土)14:00~「陸の覇者×空の王者」ゲスト:宮崎学(写真家)
- 8月17日(土)14:00~「鳥から学ぶ」ゲスト:樋口広芳(東京大学名誉教授、鳥類学)
■特別上映 嶋田忠 撮影・監督『ワイルドライフ』
8月24日(土)14:00より1階ホールにて、上映時間約60分。横須賀孝弘(NHKエンタープライズ エグゼクティブ・プロデューサー)×嶋田忠アフタートークあり。参加無料、定員190名。当日10:00より1階総合受付にて整理券を配布。
■嶋田忠ネイチャートーク
8月の毎週日曜14:00〜16:00、2階ロビーにて。嶋田さんが自然や写真についての疑問にやさしく答える。参加無料。
■嶋田忠ギャラリートーク
8月2日(金)・16日(金)18:00より、2階展示室にて。16日は手話通訳あり。
〈文〉鬼沢幸江