金森玲奈さんが、2019年9月20日(金)よりソニーイメージングギャラリー銀座で写真展を開催する。
金森さんが今回発表するのは『ハレとケ』という作品だ。この10年間に撮りためてきた中の、デジタルでスクエアに写し取ったものである。
「10年前はちょうど1999年から猫を撮り続けて一区切りを付けたところで、次のテーマが見つからないなか、カメラを一眼レフからハッセルブラッドに替えました。フルマニュアルなので1枚を撮るのにとても時間がかかる。でもその不便さは新鮮で、撮りたいものをよく観察し、一歩踏み込んで被写体と向き合うようになりました」
金森さんは「自分を初めて向き合った10年」とも語る。撮影した写真を振り返り自分自身を見つめた。その日々には日常と非日常が隣り合わせに存在し、突然訪れる非日常はいつしか日常に溶け込んでいくことを知った。
「『ハレとケ』のハレは非日常、ケは日常を表しますが、解釈によっては非日常と思えることがケに含まれたりもします。観る人次第で感じ方が異なる写真と親和性があると思い、この言葉を軸に写真をまとめました。一人一人に自由に感じてもらえたらと思います」
■金森玲奈作品展「ハレとケ」
会期 2019年9月20日(金)~10月3日(木)
会場 ソニーイメージングギャラリー銀座
住所 東京都中央区銀座5-8-1 銀座プレイス6F
時間 11:00〜19:00
休館日 会期中無休
料金 無料
問い合わせ ソニーイメージングギャラリー銀座(TEL 03-3571-7606)
ギャラリートーク
写真展会場にて。参加無料、予約不要。
2019年9月22日(日)14:00~14:45
出演:金森玲奈、大貝篤史(フリーディレクター)
〈文〉鬼沢幸江