実物大のクジラが間近に! 水中写真の第一人者、圧巻の写真展「永遠の海」

水中写真の第一人者である中村征夫さんの活動を展観する写真展が熊本県立美術館で開かれる。「永遠の海 -海中27000時間の旅-」だ。会期は2019年9月21日から10月27日。

 

中村征夫・中村卓哉写真展「永遠の海 -海中27000時間の旅-」

 

2006年に東京都写真美術館で同名の作品展を開いているが、本展はその後、撮影されたものも加え、作者の全貌を見ることができる。展示点数はそのときの倍の約300点で、3つの空間を埋め尽くし、4×13mの特大プリントサイズでクジラが悠々と泳ぐ。

大都市東京に隣接した海・東京湾は中村さんが長年、記録してきた場所であり、誰もが予想しない光景が広がっている。「陸地と海の風景はよく似ている」と中村さんは言う。ミクロネシア、沖縄、ガラパゴスなどを巡り、そして水深1300mという深海へと誘う。年々、海の力が弱まっていると感じるそうだが、震災後の三陸ではヒトデやウニの大産卵に遭遇した。

全ての生命の源である海の中では、多くの生き物たちが輝きを放ちながら活動を繰り広げている。また、2001年から中村卓哉さんが撮り続けてきた辺野古の海の写真も展示する。

なお、東京・銀座の富士フォトギャラリー銀座で2019年9月27日から10月3日、中村征夫さんの写真展「水のとき」も開かれる。

 

■中村征夫・中村卓哉写真展「永遠の海 -海中27000時間の旅-」

会期 2019年9月21日(土)~10月27日(日)
会場 熊本県立美術館 本館1F展示室
住所 熊本市中央区二の丸2
時間 9:30〜17:15(入館は16:45まで)
休館日 月曜(祝日の場合は開館し、翌日休館)
料金 一般・大学生1000円 中高生900円
問い合わせ コモドアートプロジェクト(TEL 096-288-4635)

ギャラリートーク

写真展会場にて。参加無料、予約不要。

  • 9月21日(土)
    中村征夫 11:00〜12:00 / 14:00〜15:00
    中村卓哉 12:30〜13:30 / 15:30〜16:30
  • 9月22日(日)
    中村征夫 11:00〜12:00 / 14:00〜15:00
    中村卓哉 12:30〜13:30 / 15:30〜16:30

■中村征夫写真展「水のとき」

会期 2019年9月27日(金)~10月3日(木)
会場 富士フォトギャラリー銀座
住所 東京都中央区銀座1-2-4 サクセス銀座ファーストビル4F
時間 10:30〜19:00 (土・日・祝日は11:00~17:00 最終日は14:00まで)
休館日 会期中無休
料金 無料
問い合わせ 富士フォトギャラリー銀座(TEL 3538-9822)

 

 

 

〈文〉市井康延