東京・新宿のアイデムフォトギャラリー「シリウス」で星野崇コレクション「オリジナルプリントの展開 −1970年代のアメリカ写真−」を開く。会期は2019年10月3日から9日。
アメリカの写真家がさまざまな写真表現を試み始めたのが1960年代ごろだ。ロバート・フランクの写真集『アメリカンズ』が米国で発売されたのは1959年。その後、ゲイリー・ウィノグランドがストリートスナップの自由度を広げていく。
星野さんは高校時代、写真集でそうしたアメリカの写真に出会った。そして洋書店に通い、写真集やアメリカの写真雑誌『アパチャー』などで写真を学んでいった。就職後、初めて購入したオリジナルプリントは、写真集とセットになったエルスケンの作品だった。その後、PGIなどのギャラリーに通い、今は専らインターネットで直接現地から買っているという。
これまでに購入したプリントは500点を超す。その魅力は銀塩プリントを手にしたときのどっしりとした質感だ。
「写真という物質感、存在感が味わえます。多くのプリントを見ていくと、写真家が込めた想いまでもが伝わってきます」
購入価格は数万円から数十万円。アメリカのアートバブル以前に買ったものが多く、現在はその価格では手に入らない。お気に入りの1枚はエメット・ゴーウィンが撮った妻イディスだそうだ。
星野崇コレクション「オリジナルプリントの展開 −1970年代のアメリカ写真−」
会期 2019年10月3日(木)~9日(水)
会場 アイデムフォトギャラリー「シリウス」
住所 東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F
時間 10:00〜18:00(最終日は15:00まで)
休館日 日曜・祝日
料金 無料
問い合わせ アイデムフォトギャラリー「シリウス」(TEL 03-3350-1211)
〈文〉市井康延