全国津々浦々、昭和の貴重な鉄道写真が一堂に「鉄道の記録 1969–1976 名古屋レール・アーカイブス」

東京・品川のニコンミュージアムで、企画展「鉄道の記録 1969–1976 名古屋レール・アーカイブス」が開催中。鉄道ファンはもちろん、写真ファンにも必見の展示だ。2019年12月26日まで。

 

鉄道の記録 1969–1976 名古屋レール・アーカイブス

 

NPO法人 名古屋レール・アーカイブスは約15年前、同好の士が高齢化し、集めた貴重な資料や写真などが散逸しつつあった現状を憂えた10名ほどの鉄道好きが集まったことが始まり。当初は任意団体として、その後NPO法人として収集、保存整理し、報道関係者や研究者に提供することを目指したのだ。

現在までに100名ほどから10万点以上の写真と、5万点を超す資料・書籍が集まった。正会員36名が長く撮りためた写真も多くある。「意義深い活動と、魅力的で貴重な写真が膨大にあることに感動し、本展を企画しました」とニコンミュージアム副館長の長田友幸さん。

メンバーが使用するカメラはさまざま。その中から鉄道の黄金時代である昭和40年代に絞って、ニコンで撮影した写真を選んでもらった。北海道から九州まで、SLや今はなき路線も数多く写真に残されており、その撮影期間をタイトルにした。「この時代は鉄道と人との関係が近かったと実感しました。当時の暮らしが写り込んでいて、誰もが楽しめる展示です」

展示するプリントは30×45cmで185点。100インチスクリーンに500枚以上の写真をスライドショーで上映する。

 

企画展「鉄道の記録 1969–1976 名古屋レール・アーカイブス」

会期 2019年10月1日(火)~12月26日(木)
会場 ニコンミュージアム
住所 東京都港区港南2-15-3 品川インターシティC棟2F
時間 10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休館日 日曜・祝日
料金 無料
問い合わせ ニコンミュージアム(TEL 03-6433-3900)

 

 

 

〈文〉市井康延