野町和嘉さんの写真展「World Heritage Journey 世界遺産を訪ねて」が、2019年12月24日より開催される。
感動を呼び起こす世界遺産
今年も野町和嘉さんが各地の世界遺産を撮り下ろした。これはキヤノンカレンダーのワールドワイドなプロジェクトで、この第3弾ではモロッコにあるアイット-ベン-ハドゥの集落とインドのタージ・マハル以外は初取材となった。観光地としても人気の高いフランスのモン-サン-ミシェルや、「カリブ海の宝石」と称されるベリーズのバリア・リーフ保護区などを訪れている。
野町さんは、取材でまず重要なのは「リサーチ」だと話す。カレンダーを飾る写真として季節感も考慮しながら世界遺産を絞り込み、さらに撮影する時間帯やアングルまで確認して臨む。イタリアのチンクエ・テッレを日没後に撮影した際は、月の満ち欠けも計算して写真に収めた。もちろん、気象状況は現場に行ってみないとわからない。アメリカのヨセミテ国立公園では冬の嵐に遭遇し、わずか2日間の撮影で早々に下山したそうだが、その一方で、上の写真のタージ・マハルでは想像を超える美しい霧の好条件に恵まれた。
写真展では、カレンダーの収録作品を含む24点を展示する。「完成度を追求した」という野町さんの言葉どおり、深い感動を呼び起こす作品である。
2020年キヤノンカレンダー 野町和嘉写真展「World Heritage Journey 世界遺産を訪ねて」
会期 2019年12月24日 (火) ～2020年2月17日 (月)
会場 キヤノンオープンギャラリー1
住所 東京都港区港南2-16-6 キヤノンSタワー2F
時間 10:00〜17:30
休館日 日曜・祝日・12月28日〜1月5日
料金 無料
問い合わせ キヤノンギャラリーS (TEL 03-6719-9021)
〈文〉鬼沢幸江