“スポーツ写真”の概念を超えた 水谷たかひとスポーツ報道写真展「PRELUDE」

水谷たかひとさんのスポーツ報道写真展「PRELUDE -序曲-」が、2020年1月7日より開催される。

 

水谷たかひとスポーツ報道写真展「PRELUDE-序曲-」

 

1989年の平尾誠二選手から2019年のラグビーワールドカップまで、水谷たかひとさんは国内外でさまざまなスポーツを撮影してきた。その30年の中で、7年前の出会いが一つの転機となっていると水谷さんは振り返る。

「ほかのジャンルの写真家の人たちと交流する機会があり、少なからず刺激を受けたんです。自分の写真ってなんだろうと真剣に考え始めました」

上の写真は、ある市民マラソンで撮影したものだ。あらかじめイメージし、この写真だけを撮りに行った。桜が咲き、背景がきれいな場所を探して2〜3回目に訪れた大会で得た1枚である。

「季節感の表現や光と影、雨の描写など、狙っていかないと撮れない写真が多くなりました。被写体は必ずしもプロスポーツである必要はありません。撮影ポジションも、あえて観客席を選択することもある。自分の表現を求めてシャッターを切るだけです」

今回の写真展はこれまでとは異なり、ジャンルを絞らずに幅広く構成した。そのスポーツを知らない人も楽しめるのが特徴だ。タイトルは「PRELUDE (序曲)」。独自の表現に挑んだ水谷さんの新シリーズがここから始まる。

 

水谷たかひとスポーツ報道写真展「PRELUDE -序曲-」

会期 2020年1月7日 (火) 〜22日 (水)
会場 ポートレートギャラリー
住所 東京都新宿区四谷1-7-12 日本写真会館5F
時間 10:00〜18:00 (土・日・祝日は11:00から 最終日は15:00まで)
休館日 会期中無休
料金 無料
問い合わせ ポートレートギャラリー (TEL 03-3351-3002)

ギャラリートーク

1月11日 (土)・19日 (日) 各日14:00より写真展会場にて。参加無料、予約不要。

 

 

 

〈文〉鬼沢幸江