カメラは外に出るための“魔法の道具” 角田和夫写真展「哀糸豪竹」

角田和夫写真展「哀糸豪竹」が、2020年1月22日からリコーイメージングスクエア銀座で開催される。

Kazuo Sumida / Zeta Image

 

角田和夫さんが写真を撮り始めたのは二十歳のころ。当時、生きているのか死んでいるのかわからない絶望の中にいたという角田さんにとって、カメラは外に出るための魔法の道具となった。そして三十歳の時、世界に挑戦する覚悟を決め、次々と作品を発表していく。

 

この写真展では、2002年に第11回林忠彦賞に輝いた「ニューヨーク地下鉄ストーリー」をはじめ、「シベリアへの旅路 我が父への想い」、「土佐深夜日記」、「マニラ深夜日記」などの銀塩モノクローム作品に加え、デジタルカメラによる初めてのカラー作品「ゴッホ」を展示する。タイトルの「哀糸豪竹」は、繊細な心と強烈な意思が写真表現の中で重奏し、世界への慈愛になることを願って付けられた。見る者の心の奥深くに響く作品群である。

 

角田和夫写真展「哀糸豪竹」

会期 2020年1月22日(水)~2月9日(日)
会場 リコーイメージングスクエア銀座 ギャラリー A.W.P
住所 東京都中央区銀座5-7-2 三愛ドリームセンター8F
時間 11:00~19:00(最終日は16:00まで、入館は閉館時間30分前まで)
定休日 火曜日
料金 520円(税込)

トークイベント

2020年1月24日(金)18:30~20:00。ワンドリンク付・予約不要。

 

<文>鬼沢幸江