栗原朗さんの写真展「軌節」が、キヤノンギャラリー銀座・大阪で開催される。
鉄道を巡るドラマを描く
栗原朗さんは大学で写真を学びながら日本各地で鉄道写真を撮影している。幼少のころ、祖父に連れられ自宅近くの線路際に列車をよく見に行っていたことから、鉄道に興味を持つようになったという。好きな鉄道を撮りたい、と中学2年のころから写真を始めた。
「当初は車両そのものを撮ることが多かったんですが、高校2年のときからは季節や光、人間模様などが感じられる写真を意識するようになりました」
桜やヒマワリといった花、紅葉、雪など、四季折々にどのような風景と絡めるかをイメージし、太陽の位置と電車の時間を計算してスタンバイする。実際には天候に恵まれず、思うような光の中で捉えられないこともあるが、想像どおり、もしくはそれ以上の写真が撮れることもあり、喜びは大きい。
「よく知られている撮影場所であっても、時間や構図などを工夫して自分らしさを出したいと思っています」
今回が自身初となる個展で、タイトルは「軌節 (きせつ)」とした。「軌道」と「季節」を合わせた造語である。作品は大学の3年間に撮影したものを中心にまとめた。人の思いをも乗せて走る鉄道のドラマが描かれている。
栗原朗写真展「軌節」
<東京>
会期 2020年2月6日 (木) ~12日 (水)
会場 キヤノンギャラリー銀座
住所 東京都中央区銀座3-9-7
時間 10:30〜18:30 (最終日は15:00まで)
休館日 日曜・祝日
料金 無料
問い合わせ キヤノンギャラリー銀座 (TEL 03-3542-1860)
トークイベント
2020年2月8日 (土) 15:00より写真展会場にて。ゲストは鉄道写真家の長根広和さん、アートディレクターの三村漢さん。参加無料、予約不要。
<大阪>
会期 2020年3月26日 (木) ~4月1日 (水)
会場 キヤノンギャラリー大阪
住所 大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト1F
時間 10:00〜18:00 (最終日は15:00まで)
休館日 日曜・祝日
料金 無料
問い合わせ キヤノンギャラリー大阪 (TEL 06-7739-2125)
〈文〉鬼沢幸江