大地の尊さ、生命の神秘が詰まっている 大竹英洋写真展「ノースウッズ -生命を与える大地-」

大竹英洋さんの写真展「ノースウッズ -生命を与える大地-」が、富士フイルムフォトサロンで開催される。

 

大竹英洋写真展「ノースウッズ -生命を与える大地-」
秋の森をゆく世界最大の鹿、ムース(ヘラジカ)

大地の尊さ、生命の神秘を

北アメリカ大陸北部にノースウッズという地域がある。数多くの湖が存在する湖水地方で、寒い時には−40℃にもなる。大竹さんは20年にわたり、この地に通い続けてきた。

「ジム・ブランデンバーグの写真集に惹かれ、彼に会いたい、野生のオオカミを撮影したいと思ったんです」

わずかな手掛かりでアメリカに飛んだそうだが、大竹さんは目的を果たし、さらにはこの世界的な動物カメラマンのそばで3か月ほど過ごすという経験を得た。

「人と自然とのつながり」をテーマに、その後はカナダの原野へと徐々にフィールドを広げていった。

「初めの10年くらいは手探りの状態で、なかなか動物に会えませんでした。森がこちらの呼びかけに少し応えてくれるようになったのは最近のことです」

大竹さんは、撮影に至るまでのプロセスを大事にしていると話す。時間をかけて自然に寄り添い、耳を澄ます。その土地の狩りの技術を知ることも重要だ。そうして根気よく実践を重ね、オオカミをはじめとする野生動物や先住民の文化などを写真に収めてきた。

今回の作品は、その集大成だ。大地の尊さ、生命の神秘が詰まっている。

 

大竹英洋写真展「ノースウッズ -生命を与える大地-」

<東京>

会期 2020年11月13日 (金) ~26日 (木)
会場 富士フイルムフォトサロン東京 スペース2
住所 東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン フジフイルム スクエア1F
時間 10:00〜19:00 (最終日は16:00まで 入館は終了10分前まで)
休館日 会期中無休
料金 無料
問い合わせ 富士フイルムフォトサロン東京 (TEL 03-6271-3351)

 

 

 

〈文〉鬼沢幸江