人はなぜ山に登るのか? 世界最高峰の登頂体験を共有できる石川直樹写真展「山は人間が生き延びるための根源的な叡智を引きずり出してくれる。」

2020年日本写真協会賞作家賞を受賞した石川直樹さんの写真展が、奈良市写真美術館で開催中だ。会期は2020年8月23日まで。

 

石川直樹写真展「山は人間が生き延びるための根源的な叡智を引きずり出してくれる。」
石川直樹『EVEREST』より © NAOKI ISHIKAWA

 

「山は人間が生き延びるための根源的な叡智を引きずり出してくれる。」と題し、エベレストとK2遠征で撮影した写真で構成した。石川さんは山行に常に中判フィルムカメラ数台を携え、麓から山頂まで街でスナップする感覚で捉えていく。

山頂は最も危険度が高い場で、滞在時間は1分にも満たない。山に登ることで体内にたまった澱が消え去り、世界が違って見えてくるという。この空間でそんな体験を共有する。

石川直樹写真展「山は人間が生き延びるための根源的な叡智を引きずり出してくれる。」

会期 2020年6月1日 (月) ~8月23日 (日)
会場 入江泰吉記念 奈良市写真美術館
住所 奈良県奈良市高畑町600-1
時間 9:30〜17:00 (入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜 (祝日の場合は開館)・祝日の翌日
料金 一般500円、高大生200円、小中学生100円、奈良市在住の70歳以上無料、高校生以下は土曜無料
問い合わせ 奈良市写真美術館 (TEL 0742-22-9811)

奈良市写真美術館では、新型コロナウイルス感染防止のため、マスクの着用など来館者にも協力を呼びかけている。県外からの来館については、都道府県のガイドラインに沿って自粛を。

 

 

 

〈文〉市井康延