写真家ロバート・フランクが2019年9月9日に亡くなった。彼の軌跡をたどる「ロバート・フランク大回顧展」が東京・御茶ノ水のギャラリー バウハウスで開催される。
ロバート・フランクの写真は、その後の写真表現の流れを大きく変えたと言われている。多くの写真家が影響を受けた写真集に、1958年に出版した『The Americans』がある。スイスから移住し、2年間かけて全米を旅して撮影した写真には、それまでの写真家が露わにしなかった現実のアメリカが捉えられていた。ごく私的な視点で現実を写し、アートとして成立させた。
本展は2部構成で、「Part 1 オン・ザ・ロード」は7月1日から9月19日の予定。『The Americans』収録作をはじめ、ストリート・フォトグラフィーを中心に展示する。
9月24日から11月21日までは「Part 2 記憶の彼方へ」と題し、新たな創作拠点として毎年夏を過ごしたカナダ・ノヴァスコシアのマブーで制作された写真を中心に構成する。
二つの展示で未発表作を含む約130点を見せる。珍しい大型サイズのプリントやカラー作品もお目見えする。
ロバート・フランク大回顧展
会期
- Part 1「オン・ザ・ロード」2020年7月1日 (水) ~9月19日 (土)
- Part 2「記憶の彼方へ」2020年9月24日 (水) ~11月21日 (土)
会場 gallery bauhaus (ギャラリー バウハウス)
住所 東京都千代田区外神田2-19-14
時間 11:00~19:00
休館日 日曜・月曜・祝日・8月2日~31日
料金 一般・学生800円、中学生以下無料
問い合わせ gallery bauhaus (TEL 03-5294-2566)
〈文〉市井康延