高砂淳二さんの写真展「Dear Earth」が、2020年7月18日より開催される。
ハッと息を呑むような美しい景色、愛くるしい動物や鳥たちの姿。自然写真家の高砂淳二さんがこれまで写し撮ってきた写真には、見る人の心を癒す不思議なチカラがある。どの写真を見ても人工的な造形物は一切写っておらず、もしかしたら太古の昔からずっとそこに存在し、来るものを待ち続け、そこにようやく辿りついた者だけに地球が“ご褒美”として見せてくれる光景なのかもしれない。
いま、世界はコロナ禍で移動が厳しく制限されており、半年前までは何の制約もなく出かけることができた海外の国々へ簡単に行くことができないようになってしまった。また、地球温暖化にともなって環境破壊が進み、いままで見ることができた美しい自然風景が見られなくなる恐れも出てきた。
「世界の多くの先住民たちは、地球に語りかけ、愛でて、感謝することが、育んでくれていることへの恩返しになり地球への癒しになる、という。さまざまな自然災害で自然への恐怖や不安が膨らんでしまい、地球との関係がギクシャクしてしまっている今、そんな風に接することが、地球との関係をもう一度取り戻す上で大事になってくるのかもしれない」
今回行なわれる展覧会に寄せて、高砂さんが書いたメッセージの一部だ。新型コロナウイルスに限らず、いろいろな問題に直面している現代。自然とのつながりを見つめなおすことで、人はまたあらたなる希望に向かって再び歩き始めることができるのかもしれない。
高砂淳二写真展「Dear Earth」
会期 2020年7月18日 (土) ~8月30日 (日)
会場 酒田市美術館
住所 山形県酒田市飯森山3-17-95
時間 9:00〜17:00 (最終日は16:30まで)
休館日 会期中無休
料金 一般900円、高校生450円、中学生以下無料
問い合わせ 酒田市美術館 (TEL 0234-31-0095)