カラー写真のパイオニアが見つめた創造の世界に迫る「ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター」アンコール開催

コロナ禍により会期中に中止となった「永遠のソール・ライター」展が、Bunkamura ザ・ミュージアムでアンコール展として開催されている。

 

ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター
ソール・ライター 《ハーパーズ バザー》 1959年2月号、銀色素漂白方式印画 ©Saul Leiter Foundation

 

新型コロナウイルスの影響で、閉幕前の今年2月に中止を余儀なくされた「永遠のソール・ライター」展。現在開催中の写真展は、そのときの作品が日本に保管されていたことで実現に至った。深刻なコロナ禍はアメリカも例外ではなく、東京展の後は京都での開催も予定されてはいたが、ソール・ライター財団があるニューヨークへの作品返却の目途が立つまで、という状況下で企画されたものである。

 

会場はBunkamura ザ・ミュージアムで、一部のレイアウトを変更しながらも、前回と同じ作品を展覧するが、撮像作品においては新作が約20点追加となる。第1部は世界初公開となるカラー作品をはじめ、数々の代表作や、2000年以降に撮影されたデジタルカメラでの作品など約130点で構成。第2部では、データ化された未発表作品のカラー・スライドや、スケッチブックなど、初公開となる貴重な資料を含めて紹介される。“カラー写真のパイオニア”と称されるソール・ライターが見つめた創造の世界に迫る展覧会だ。

 

ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター
ソール・ライター 《セルフ・ポートレート》 1950年代、ゼラチン・シルバー・プリント ©Saul Leiter Foundation

 

アンコール開催「ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター」

会期 2020年7月22日 (水) 〜9月28日 (月)
会場 Bunkamura ザ・ミュージアム
住所 東京都渋谷区道玄坂2ー24ー1 B1F
時間 10:00〜18:00 (入館は17:30まで) ※毎週金・土曜日の夜間開館はありません。
休館日 9月8日 (火)
料金 一般1500円、大学・高校生1000円、中学・小学生700円
備考 土日祝日に限り、オンラインによる入場日時予約が必要 (7/30現在)
※予約方法や最新の情報は展覧会公式サイトにてご確認ください。
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/20_saulleiter_encore/

問い合わせ TEL 03-5777-8600 (ハローダイヤル)

 

 

 

〈文〉鬼沢幸江