村上悠太さんの写真展「つなぐ旅 −その、日々へ−」が、2020年9月17日より開催される。
人々と出会い日常に触れる
鉄道写真家として独立して3年、村上さんは前よりも鉄道で旅する時間が増えたと話す。もともと「撮り鉄」よりも「乗り鉄」のほうで、中学・高校時代は日本各地を鉄道で訪れ、人々と触れ合う旅を楽しんでいた。フリーランスになったことで、改めて自分らしい写真や撮影の仕方に気づいたという。
「人や暮らし、土地柄などが感じられる鉄道写真を撮っていきたい。ドラマチックな一瞬を求めるのではなく、日常に触れることを大事にしています」
たとえば海水浴の写真だからといって晴天である必要はない。曇りの日にも訪れる日常にあえて目を向ける。また、かつては桜や新緑など季節のピークを狙うことが多かったが、季節のはざまにある日常からも教わることがあるという。村上さんは自分自身に問いかけながら、新たな発見を重ねてきた。
「カメラ目線をもらうことはほとんどありません。出会った人に声をかけたら自分の気配を消し、目の前の日常を壊さないように、相手をリスペクトする気持ちでシャッターを押しています」
どれも何気ない光景だが、だからこそ尊い。そこには人と鉄道、村上さんと人、場所をつなぐ旅が描かれている。
村上悠太写真展「つなぐ旅 −その、日々へ−」
＜東京＞
会期 2020年9月17日 (木) ～30日 (水)
会場 キヤノンギャラリー銀座
住所 東京都中央区銀座3-9-7
時間 10:30〜18:30 (最終日は15:00まで)
休館日 日曜・祝日
料金 無料
問い合わせ キヤノンギャラリー銀座 (TEL 03-3542-1860)
＜大阪＞
会期 2020年10月15日 (木) ～21日 (水)
会場 キヤノンギャラリー大阪
住所 大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト1F
時間 10:00〜18:00 (最終日は15:00まで)
休館日 日曜・祝日
料金 無料
問い合わせ キヤノンギャラリー大阪 (TEL 06-7739-2125)
〈文〉鬼沢幸江