過去最大規模で偉大な写真家の軌跡を辿る「生誕100年 石元泰博写真展」3会場で開催

「生誕100年 石元泰博写真展」が東京都写真美術館、東京オペラシティ アートギャラリー、高知県立美術館の3館共同で開かれる。

 

生誕100年 石元泰博写真展
《セルフ・ポートレート》1975年 高知県立美術館蔵 © 高知県、石元泰博フォトセンター

 

多くの写真家に影響を与えた作家の作品が、過去最大の規模で展観される。石元氏はアメリカに生まれたものの、戦時中は日系人収容所に収容、そこで写真に興味を持った。

その後、シカゴのニュー・バウハウスで写真技法と造形感覚を学ぶ。そうして培った目で日本の伝統文化を捉えた桂離宮や伊勢神宮などの写真が著名だが、日常のスナップも数多く撮影している。また、氏の卓越したプリントへの評価も高い。後年まで日々の暗室作業を自らに課し、プリントを続けていた。

東京都写真美術館では、東京に焦点を当て、都市を切り口にセレクト。「生命体としての都市」のタイトルで、ミッドキャリアから晩年に至る写真を紹介する。

東京オペラシティ アートギャラリーでは「伝統と近代」にフォーカスし、作家活動の前半に軸足を置く。その後、集大成となる展示が高知県立美術館で開かれる。

 

※東京オペラシティ アートギャラリーはWEBサイトからの事前予約制。

生誕100年 石元泰博写真展

東京都写真美術館「生命体としての都市」

会期 2020年9月29日 (火) ~11月23日 (月・祝)
会場 東京都写真美術館 2F展示室
住所 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
時間 10:00〜18:00 (入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜 (祝日の場合は開館し翌平日休館)
料金 一般700円、学生560円、中高生・65歳以上350円、小学生以下および都内在住・在学の中学生無料
問い合わせ 東京都写真美術館 (TEL 03-3280-0099)

東京オペラシティ アートギャラリー「伝統と近代」

会期 2020年10月10日 (土) 〜12月20日 (日)
会場 東京オペラシティ アートギャラリー
住所 東京都新宿区西新宿3-20-2
時間 11:00〜19:00 (入場は18:30まで)
休館日 月曜 (祝日の場合は開館し翌日休館)
料金 一般1200円、高大生800円、中学生以下無料
問い合わせ ハローダイヤル (TEL 050-5541ー8600)
来館予約  https://www.operacity.jp/ag/information/

高知県立美術館

会期 2021年1月16日 (土) 〜3月14日 (日) 予定
会場 高知県立美術館
住所 高知県高知市高須353-2
問い合わせ 高知県立美術館 (TEL 088-866-8000)

 

 

 

〈文〉市井康延