音楽を奏でる写真たち – 音楽の世界を写真で表現し続けた木之下晃写真展「世界の音楽家」

音楽写真の第一人者として国内外で活躍した木之下晃さんの写真展が、2020年10月1日よりフジフイルム スクエア 写真歴史博物館において開催される。

 

音楽を奏でる写真たち 木之下 晃「世界の音楽家」
Alfred Brendel アルフレッド・ブレンデル 1974年7月2日 東京文化会館
写真 : 木之下 晃 © Kinoshita Akira Archives

 

木之下晃さんは1960年代からおよそ半世紀にわたり、音楽の世界を写真で表現し続けた写真家だ。ヘルベルト・フォン・カラヤンや、マリア・カラス、小澤征爾ら、世界の名だたる巨匠たちを撮影し、“音楽が聴こえる作品”と絶賛され、写真界と音楽界から高く評価された。特に演奏シーンを捉えた写真は音楽家の精神や哲学、音楽の本質までをも表現する稀有なものとして音楽家たちから愛されたという。

本展では、木之下さんの数ある傑作の中から、作家本人の手によるオリジナル・プリントを中心に、ゼラチン・シルバー・プリント約30点を厳選して展示する。一貫してアナログの表現にこだわり、印画紙でのプリント制作に徹したという木之下さんの作品群。豊かな感性と情熱、そして被写体となった音楽家たちとの固い絆によって生み出された、写真と音楽の織りなす奥深い世界が広がる。

 

写真歴史博物館 企画写真展 : 音楽を奏でる写真たち 木之下 晃「世界の音楽家」

会期 2020年10月1日 (木) 〜12月28日 (月)
会場 FUJIFILM SQUARE (フジフイルム スクエア) 写真歴史博物館
住所 東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン・ウエスト
時間 10:00〜19:00 (最終日は16時まで、入館は終了10分前まで)
休館日 会期中無休
料金 無料
問い合わせ フジフイルム スクエア (TEL 03-6271-3350)

 

 

 

〈文〉鬼沢幸江