世界各地を旅し、さまざまなテーマで作品を発表している小澤太一さんが、「島」を共通項に4つのシリーズから作品をまとめて写真展を開催する。
4つの島々の風景を一堂に
国内はもとより、世界中の島々を訪れてきたなかで今回選んだのは、ナウル、デット島、サントメ・プリンシペ、ガラパゴス諸島。オセアニア、アジア、アフリカ、南米と、グローバルな構成とした。小澤さんは次のように語る。
「それぞれにユニークで独特の魅力をもつ4つの島々です。各シリーズとも全作品を見直して、風景的な視点を中心にまとめました。被写体の人物とコミュニケーションを取りながら撮影するのが僕の得意とするところですが、今回は一歩引いた距離感の作品をセレクトしています。別のフィルターを通すことで、今までは選ばなかった作品が浮かび上がってきて発見も多い。これは自分にとって、新しい挑戦です」
島々に息づく豊かな風景を一堂に集めた「ISLANDSCAPE」。ガラパゴス諸島のシリーズは写真展として初めての展示、ほかの3シリーズもほぼ未発表作品で構成し、関西初披露になる。これまで東京での写真展を見てきた人も含め、存分に楽しめる内容だ。
小澤太一写真展「ISLANDSCAPE」
会期 2020年11月3日 (火) 〜15日 (日)
会場 京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク
住所 京都市東山区堀池町374-2
時間 11:00〜18:00 (最終日は17:00まで)
休館日 会期中無休
料金 無料
問い合わせ 京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク(TEL 080-5988-7720)
〈文〉鬼沢幸江