鹿野貴司さんの写真展「身延山」が、2020年11月3日より開催される。
神聖なる非日常の世界を
日蓮宗総本山、身延山久遠寺を初めて訪れてから17年。「ご縁をいただいた」という鹿野貴司さんは、2009年に落慶を迎えた五重塔を組立の時から撮影し、写真集『甦る五重塔』を上梓。それ以降も身延山に通い続けている。
「五重塔の撮影は自分にとって最初の大きな仕事でした。その仕事があって今がある。お坊さんや町の人たちとも深い付き合いをさせてもらっていて、身延山の仕事は仕事以上の、作品制作とも違う特別なものとなっています」
鹿野さんは昨年春に開設された身延山久遠寺の公式インスタグラムの写真も担当し、より撮影の機会が増えたと話す。今回、写真展で発表するのはその約1年半に撮影した作品が中心だ。
「身延山は僕にとってかっこいい存在です。お坊さんは明るくてエネルギッシュ。大きな行事になると100人以上でお経を唱えることもあります。東京から車で2〜3時間で行ける所に、こんな非日常の世界があることを伝えたい」
身延山の作品としてまとめるのは五重塔以来、11年ぶりとなる。一般には撮影できない行事や修行の様子、樹齢400年の桜を咲かせる自然豊かな境内など、鹿野さんならではの視点によって身延山の今を浮かび上がらせている。
鹿野貴司写真展「身延山」
<東京>
会期 2020年11月3日 (火・祝) 〜8日 (日)
会場 Nine Gallery (ナインギャラリー)
住所 東京都港区北青山2-10-22
時間 10:00〜19:00 (最終日は17:00まで)
休館日 会期中無休
料金 無料
<静岡>
会期 2020年11月12日 (木) 〜17日 (火)
会場 ギャラリーえざき
住所 静岡県静岡市葵区七間町8-20 毎日江崎ビル2F
時間 10:00~18:00 (最終日は16:00まで)
休館日 会期中無休
料金 無料
問い合わせ ギャラリーえざき (TEL 054-255-2231)
〈文〉鬼沢幸江