写真で切り取った“間”を繋ぐ 高野裕輔写真展「ツギノ間」

高野裕輔さんの写真展「ツギノ間」が、2020年11月21日よりミュゼふくおかカメラ館において開催される。

高野裕輔写真展「ツギノ間」

 

高野裕輔さんは2014年から故郷の富山で「渋茶会」というお茶会を開催してきた。墨跡や水墨画ではなく写真を掛け、懐石と陶芸との取り合わせで“渋い美”を追求するというものだ。お茶会は季節や道具などのテーマ的な繋がりを大切にしており、またそれが面白みでもあるが、高野さんはそれらを写真に落とし込んで表現している。

今回の個展では、「ツギノ間」というタイトルのように、写真の内と外との間や、カテゴリーの間、技術や意味の間を表現する。写真は空間を切り取るものだが、写真と写真の間の空間や想いを切り取って提示することも写真であり、約50点の作品群を通して「季節のように移ろいゆく中にも繋がりのある展示を見せたい」と高野さんは語る。

高野裕輔写真展「ツギノ間」

会期 2020年11月21日 (土) 〜12月13日 (日)
会場 ミュゼふくおかカメラ館
住所 富山県高岡市福岡町福岡新559
時間 9:00~17:00 (入館は16:30まで)
休館日 月曜 (祝日の場合は開館し、翌日休館)
料金 一般500円、高大生300円、65歳以上400円、中学生以下無料 (土日祝日は高校生無料)
問い合わせ ミュゼふくおかカメラ館(TEL 0766-64-0550)

 

 

 

〈文〉鬼沢幸江