藤村大介さんの写真展「Capture time」が、2020年12月15日より開催される。
藤村大介さんは近年、「宇宙へと繋がる人の心」をテーマに作品の制作を行なっている。東日本大震災により、人の命を考えるようになったのがきっかけだと藤村さんは語る。
「多種多様な命を育む地球は、宇宙から見れば塵ほどの大きさもない。その中でも塵ほどの大きさもない人類が、奇跡の星である地球の資源を無駄に消費し、自己利益という欲のために地球を亡きものにしようとしている、そんな悲しい現状を宇宙はどのように見ているのか。小さな存在である人から、最も大きな存在である母なる宇宙へと、何か繋がる部分があるのではないかと考え、それを写真で表現したいと模索しているのが、このテーマです」
一昨年の個展「Earth Glow」で地球のポジティブな面を描き、今年7月の個展「Invitation to Darkness」で地球と人類のネガティブな面を描いた。そして今回のシリーズ3作目では、地球での時間の流れを表現。雲や水などの動きを生かして巧みに描写している。すべてモノクロで、この2年間に撮影したものが中心だ。独特の表現力はもとより、会場で披露されるという特殊な撮影技法についても注目したい。
藤村大介写真展「Capture time」
会期 2020年12月15日 (火) 〜20日 (日)
会場 Nine Gallery (ナインギャラリー)
住所 東京都港区北青山2-10-22 谷・荒井ビル1F
時間 10:00〜19:00 (最終日は17:00まで)
休館日 会期中無休
料金 500円
〈文〉鬼沢幸江