相原正明さんの写真展が、2021年1月13日より開催される。
不変の世界観で表現する
相原正明さんが今回発表するのは、オーストラリアと日本で撮影した作品「Katachi -in & Out-」だ。コロナ禍によってオーストラリア行きを断念し、ステイホーム期間中に自宅でジャガイモを洗っているときに、その姿からふと着想を得たものだという。
「まるで小惑星だと思い、ジャガイモを撮影したのが最初です。そんな視点で見るとタマネギは木星のようで。まずは惑星というコンセプトで進めました。そのうちにキャベツの断面にも目を向け、撮影に没頭していきました」
被写体は野菜や果物など身近な自然物に絞り、オーストラリアの大自然が織り成す造形美を捉えた作品と対比させることにした。屋内と屋外、人工光と自然光、非常時と平時という2つの世界 (In & Out) の対比だ。
「大切なのは、どんな被写体であっても常に自分の視点、コンセプト、哲学で撮ること。今回は新たな被写体と向き合う良い機会を得たと思っています」
日本とオーストラリアを行き来してきた相原さんだからこそ描くことができた世界観。モノクロの作品約40点で構成した会場には面白い仕掛けもあるが、それは実際に見てのお楽しみだ。
相原正明写真展「Katachi -in & Out-」
会期 2021年1月13日 (水) ~24日 (日)
会場 ピクトリコ ショップ&ギャラリー表参道
住所 東京都渋谷区神宮前4-14-5 Cabina表参道1F
時間 10:00〜17:00
休館日 月曜・火曜
料金 無料
問い合わせ ピクトリコ ショップ&ギャラリー表参道 (TEL 03-6447-5440)
〈文〉鬼沢幸江