三角屋根の痕跡に京町家の暮らしを偲ぶ 三宅章介写真展「切妻屋根の痕跡のための類型学」

三宅章介さんの写真展「切妻屋根の痕跡のための類型学」が、2021年2月23日より開催される。

三宅章介写真展「切妻屋根の痕跡のための類型学」
© Akiyoshi Miyake

 

京都の街並みのそこここに見られる空き地。隣に面した建物の外壁には、老朽化して取り壊された町屋などの屋根の痕跡が残されている。三宅章介さんは街を歩き、その痕跡を撮影し続けてきた。

本展は「切妻屋根の痕跡のための類型学」と名付けられた。欧米の近代産業が生んだ建造物を「類型学 (タイポロジー)」の視点から捉えた写真家のベッヒャー夫妻へのオマージュだという。私たちに馴染み深い数々の三角屋根の痕跡は、消失したものをリアルに浮かび上がらせ、かつてその屋根の下で営まれたであろう暮らしをも偲ばせる。

 

三宅章介写真展「切妻屋根の痕跡のための類型学」

会期 2021年2月23日 (火・祝) 〜3月7日 (日)
会場 京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク
住所 京都市東山区堀池町374-2
時間 11:00〜18:00
休館日 会期中無休
料金 無料
問い合わせ 京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク(TEL 080-5988-7720)

 

 

 

〈文〉鬼沢幸江