養蚕農家に密着した第26回酒田市土門拳文化賞受賞作品展「恵みと試練」-丸森 2019-

第26回酒田市土門拳文化賞は、海老名和雄さん (宮城県仙台市) の「恵みと試練」-丸森 2019- に決まった。応募者は37都道府県から138名。

海老名和雄「恵みと試練」-丸森 2019-
「恵みと試練」-丸森 2019- (カラー30枚組) より

 

受賞作は宮城県南部の丸森町で養蚕を営む2軒を取材したもの。撮影を始めた約半年後、大型台風19号の被害でそのうちの1軒は廃業に追い込まれた。自然は恵みをもたらすと同時に、気象変動で大災害を引き起こす。「養蚕と災害の記録を織り交ぜたことで、災害格差が生じることへの警鐘を込めた」と海老名さんは言う。

海老名さんは1943年、仙台市生まれ。元県立高校教員。本賞においては、第22回に「産土と震災」で奨励賞に選ばれている。

第26回酒田市土門拳文化賞受賞作品展 海老名和雄「恵みと試練」-丸森 2019-

会期 2021年3月6日 (土) ~4月11日 (日)
会場 土門拳記念館 企画展示室I
住所 山形県酒田市飯森山2-13 飯森山公園内
時間 9:00〜17:00 (入館は16:30まで)
休館日 3月は月曜休館、4月は無休
料金 一般400円、高校生200円、中学生以下無料
問い合わせ 土門拳記念館 (TEL 0234-31-0028)

 

 

〈文〉市井康延