目の前の世界を独特の眼差しで捉えた 加藤俊樹写真展「失語症」

加藤俊樹さんの写真展「失語症」が、2021年5月11日よりギャラリー・ソラリスにおいて開催される。

加藤俊樹写真展「失語症」

 

加藤俊樹さんは2012年、脳出血により失語症を発症した。当初は自分の名前も言えず、愛用のカメラを見ても何に使うものかわからなかったという。しかし、次第に病床の光景にレンズを向け始めた。「失語症」と題された本作は、そのリハビリ過程で撮影したスナップ写真をまとめたものだ。

「心は言葉か? 心は絵か? 心は脳CTか? 心は写真か?」と加藤さんは綴る。目の前の世界を独特の眼差しで捉えた作品群が展示される。

加藤俊樹写真展「失語症」

会期 2021年5月11日 (火) 〜16日 (日)
会場 ギャラリー・ソラリス
住所 大阪市中央区南船場3-2-6 大阪農林会館B1F
時間 11:00〜19:00
休館日 月曜
料金 無料
問い合わせ ギャラリー・ソラリス (TEL 06-6251-8108)

 

 

〈文〉鬼沢幸江