ドキュメンタリー写真家たちのフェス「トウキョウドキュメンタリーフォト」3つのギャラリーで開催

2021年6月22日より「トウキョウドキュメンタリーフォト」が開催される。会場は東京・吉祥寺の2か所と、明大前1か所の計3か所のギャラリーだ。

トウキョウドキュメンタリーフォト
Bird, Night, and then.. © 千賀健史

若手写真家13名が集結

ドキュメンタリー写真家によるフォトフェスティバルとして2017年からスタートした「トウキョウドキュメンタリーフォト」。第5回を迎えた今回は、30代後半から40代を中心に13名の写真家が参加する。出展者の一人であり、この写真展のキュレーターでもある冨永晋さんは、次のように語る。

「ドキュメンタリー写真家の発表の場が減ってきたなか、若手の活動を広く伝える目的で始めた企画です。ドキュメンタリーとは何か、社会とは何かを考える場にできればと思う」

トウキョウドキュメンタリーフォト
教室と落書き © 関 健作
トウキョウドキュメンタリーフォト
FUKUSHIMA © 冨永 晋

写真は上から、インドの学歴社会やカースト問題に目を向けた千賀健史さんの「Bird, Night, and then..」、関健作さんが体育教師を務めていたブータンでの作品「教室と落書き」、東日本大震災の被災地を撮り続けている冨永晋さんの「FUKUSHIMA」。

ほかにも、ユージン・スミス賞を受賞した岩波友紀さんや、アフリカで撮影を続ける丸山耕さんの作品など、見ごたえのある内容となっている。展示数は全129点。さまざまなドキュメンタリー写真に触れる絶好の機会だ。

トウキョウドキュメンタリーフォト

会場・展示作家
■キチジョウジギャラリー
神永悦史、関 健作、髙木祐輔、藤元敬二、龍神孝介
(東京都三鷹市井の頭3-32-16 セブンスターマンション105)

■GALLERY KAI
岩波友紀、川畑嘉文、千賀健史、山下隆博
(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-21-4)

■半山ギャラリー
張 鈺、冨永 晋、丸山 耕、吉田亮人
(東京都世田谷区松原1-51-3 エトワール3F)

会期 2021年6月22日 (火) 〜27日 (日)
時間 12:00〜19:00 (最終日は18:00まで)
休館日 会期中無休
料金 無料

 

 

〈文〉鬼沢幸江