砂守勝巳さんの写真展「黙示の町」が、2021年9月30日まで開催される。
1996年、個人史を綴った写真集『漂う島とまる水』で土門拳賞を受賞し、2009年に57歳で逝去した写真家・砂守勝巳さん。元ボクサーという稀有な経歴を持つ彼が注力したのが、1990年代初頭に長崎・島原半島で起きた雲仙普賢岳の噴火災害を捉えた連作『黙示の町』だ。災害から30年という節目に、この地で写真展を開く。
生々しい災害の様子を記録した本作は1995年に東京と大阪で展示されたが、当時は島原まで巡回することは叶わなかった。「時を経て災害の記憶が薄れてゆく中、過去から未来へ継承していくことの一助となれれば幸いです」と、砂守さんの助手も務めた長女・かずらさんは言う。災害の記憶を後世に伝える語り部とも言える写真展だ。
砂守勝巳写真展「黙示の町」噴火から30年、災害記憶の痕跡 ~30年後のめぐり逢い~
会期 2021年7月3日 (土) ~9月30日 (木)
会場 島原まちの駅 まちの寄り処「森岳」2F
住所 長崎県島原市上の町868
時間 9:00〜17:00 (最終日は15:00まで)
休館日 会期中無休
料金 無料
問い合わせ まちの寄り処「森岳」 (TEL 0957-63-7799)