絵画の中の人物をセルフポートレートで描いた最新作『石橋財団コレクション×森村泰昌 M式「海の幸」−森村泰昌 ワタシガタリの神話』

東京・京橋の公益財団法人石橋財団 アーティゾン美術館は『ジャム・セッション 石橋財団コレクション×森村泰昌 M式「海の幸」−森村泰昌ワタシガタリの神話』を開く。会期は2021年10月2日〜2022年1月10日。

ジャム・セッション 石橋財団コレクション×森村泰昌 M式「海の幸」−森村泰昌 ワタシガタリの神話
森村泰昌《M式「海の幸」第9番 : たそがれに還る》2021年

 

ジャム・セッションは同コレクションと現代美術家が共演する企画として立ち上げられ、今回で第2弾。初回は美術家の鴻池朋子さんを選んだ。本展の森村泰昌さんは大学で美術を学び、その後、絵画に描かれた世界を探求するアプローチとしてセルフポートレートを撮り始めた。名画のほか映画女優、写真の名作などにも扮してきた。

洋画家の青木繁 (1882年〜1911年) へも彼は密かな思いを寄せており、今回、同コレクションにある《海の幸》をモチーフにした“M式”「海の幸」や、「自画像」などを森村作品として昇華させている。“M式”「海の幸」は青木が活動した明治期から現代、そして未来へと続く日本の文化や歴史を描き込み、10点のバリエーションに展開。1点が幅約3mにおよぶ作品が、30m超えの円環状に構成される。

展示は約60点で、青木に扮した森村さんによるワタシガタリの映像作品も上映される。

ジャム・セッション 石橋財団コレクション×森村泰昌 M式「海の幸」−森村泰昌 ワタシガタリの神話

会期 2021年10月2日 (土) 〜2022年1月10日 (月・祝)
会場 アーティゾン美術館 6階展示室
住所 東京都中央区京橋1-7-2
時間 10:00〜18:00 (金曜は20:00まで、入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜 (1月10日は開館)、12月28日〜1月3日
料金

  • 一般 : 予約1,200円、当日1,500円
  • 高校・大学・専門学校生 : 無料 (要予約) ※予約なしの場合は当日1,500円
  • 中学生以下 : 無料 (予約不要)

問い合わせ ハローダイヤル TEL 050-5541-8600 (10:00〜17:00 / 土・日・祝日を除く)
備考 観覧は日時指定予約制。申し込みはWEBサイトより。
https://www.artizon.museum/ticket/

 

 

〈文〉市井康延