前衛陶芸家が残した日常のスナップ写真を一堂に「キュレトリアル・スタディズ15 : 八木一夫の写真」

京都国立近代美術館では、研究員による企画展「キュレトリアル・スタディズ15 : 八木一夫の写真」を開催中だ。会期は2022年1月16日まで。

八木一夫の写真
《クリスマスの後に》1961年 © Kazuo Yagi

 

畑違いの芸術家がカメラを趣味とし、興味深い写真を撮っていることが多々ある。前衛陶芸家として名高い八木一夫 (1918年〜1979年) もその一人。

彼の写真を本格的に調査し始めたのは2018年ごろからで、自宅から多くのプリント、フィルムが発見された。彼が40代の1950年代末から1960年代中ごろまで、旺盛に撮影した。「表現の可能性を求め、モチーフ、アイデアを探索していたかと思われます」と研究員は推測する。コンパクトカメラ2台を使い、スナップを中心に自作を記録している。本展では100点を展示。

2021年度 第4回コレクション展「キュレトリアル・スタディズ15 : 八木一夫の写真」

会期 2021年11月11日 (木) 〜2022年1月16日 (日)
会場 京都国立近代美術館
住所 京都市左京区岡崎円勝寺町26-1
時間 9:30〜17:00 (金・土曜は20:00まで 入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜 (祝日の場合は開館し翌平日休館)、12月27日〜1月3日
入場料 一般 430円、大学生 130円、高校生・18歳未満・65歳以上 無料
問い合わせ 京都国立近代美術館 (TEL 075-761-4111)

 

 

〈文〉市井康延