渋谷敦志さんの第4回笹本恒子写真賞受賞記念写真展「今日という日を摘み取れ」が、2021年12月16日より開催される。
日本写真家協会が主催する笹本恒子写真賞は、日本初の女性報道写真家・笹本恒子の精神を引き継ぐ写真家を支援するために設けられた。第4回受賞者の渋谷さんは、1990年代後半から世界中の紛争や貧困、難民問題を取材。そして2020年に、約220点の写真とエッセイで構成した写真集『今日という日を摘み取れ』を出版した。ジャーナリズムをベースとしたグローバルな視点と、弱者に寄り添った長年にわたる活動と作品が評価され、今回の受賞が決定した。
日本写真家協会会長の野町和嘉さんは、「人々の中に希望の光を何とか探り当てようと愚直に取材活動を続けている希有な存在」「これまで積み重ねてきた一連の作品からは、昨今のフォトジャーナリズムが置かれた厳しい環境を生き抜いていく強い覚悟と信念が滲み出ている」と評している。
本展では、写真集『今日という日を摘み取れ』の収録作品を中心に約40点を展示する。
第4回「笹本恒子写真賞」受賞記念展 : 渋谷敦志写真展「今日という日を摘み取れ」
会期 2021年12月16日 (木) 〜22日 (水)
会場 アイデムフォトギャラリー「シリウス」
住所 東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F
時間 10:00〜18:00 (最終日は15:00まで)
休館日 日曜
入場料 無料
問い合わせ アイデムフォトギャラリー「シリウス」(TEL 03-3350-1211)
渋谷敦志 (Atsushi Shibuya)
1975年、大阪生まれ。大学卒業直後、ホームレス問題を取材したルポで国境なき医師団主催の1999年MSFフォトジャーナリスト賞を受賞。それをきっかけにアフリカ、アジアへの取材を始める。2020年、第4回笹本恒子写真賞を受賞。著書・写真集に『まなざしが出会う場所へ−越境する写真家として生きる』(新泉社)、『回帰するブラジル』(瀬戸内人)、『希望のダンス−エイズで親をなくしたウガンダの子どもたち』(学研プラス)、『今日という日を摘み取れ』(サウダージ・ブックス) など。