深い精神性を持った世界が心に響く「アジアの聖地 ―井津建郎 プラチナ・プリント写真展―」

半蔵門ミュージアムでは、特集展示として「アジアの聖地 ―井津建郎 プラチナ・プリント写真展―」を2022年1月5日から開催する。

アジアの聖地 ―井津建郎 プラチナ・プリント写真展―
アンコール#79 バイヨン、カンボジア 1994年 © Kenro Izu

■展示作品ギャラリー

 

井津建郎さんは、1971年から半世紀にわたりニューヨークを拠点に活動し、世界各地の聖地の撮影を通じて人間の内面を追究してきた。2021年に拠点を日本の金沢に移し、ちょうど活動50年を迎えたことを記念して、この写真展が実現した。

本展では、1993年から2012年までにアジア各地の聖地を撮影した50点のプラチナ・プリント作品を撮影順に展示し、20年間の足跡を辿る。深い精神性を持った井津さんの作品が、見る者の心の内側に響く。

会期中、井津さんによる講演会も開催される。

アジアの聖地 ―井津建郎 プラチナ・プリント写真展―

会期 2022年1月5日 (水) 〜5月22日 (日)
会場 半蔵門ミュージアム
住所 東京都千代田区一番町25
時間 10:00〜17:30 (入館は17:00まで)
休館日 月曜・火曜
入場料 無料
問い合わせ 半蔵門ミュージアム (TEL 03-3263-1752)

講演会「心で見る聖地と祈り」

日時 2022年3月6日 (日) 14:00〜15:30
会場 半蔵門ミュージアム 3階ホール
講師 井津建郎
定員 40名 (中学生以上)
参加費 無料
備考 オンライン聴講あり
申し込み WEBサイトより。受付期間は2022年1月20日 (木) 〜2月10日 (木)。
https://www.hanzomonmuseum.jp/exhibits/2021/12/36.html

 

 

井津建郎 (Kenro Izu)

1949年大阪府生まれ。日本大学芸術学部に学んだ後、1971年に渡米。以来ニューヨークを拠点として作品制作と発表を続け、現在に至る。30数年間にわたって世界の聖地を14×20インチのカメラで撮影、プラチナ・プリントによる表現を続ける。作品はニューヨーク・メトロポリタン美術館をはじめ、アメリカを中心に多数の美術館に収蔵されている。写真集に『Seduction』『Eternal Light』『Requiem』『FUZHOU -The Forgotten Land-』など多数。2021年秋、ニューヨークより金沢へ居を移す。
→ WEBサイト

 

〈文〉鬼沢幸江