急逝から25年、未完の作品群で写真家・星野道夫の足跡を辿る写真展「悠久の時を旅する」

星野道夫写真展「悠久の時を旅する」横浜展が、2022年1月8日から開催される。

星野道夫写真展「悠久の時を旅する」
春のアラスカ北極圏、群れにはぐれてさまようカリブー

■展示作品ギャラリー


 

少年の頃から北の自然に憧れ、極北の大地アラスカに生きた星野道夫さん。取材中の急逝から25年を経た現在においても、大自然や動物の写真と文章で多くのファンを魅了している。

本展では、星野さんが20歳の時に初めて足を踏み入れたアラスカの村の記録から、亡くなる前まで撮影していたロシアのカムチャツカ半島までの軌跡を辿る。初めてシシュマレフ村の村長に宛てて書いた手紙などの貴重な資料を交えた展示だ。

旅を終えることなく44年の生涯を閉じた星野さんの未完の作品群から、「自然と人との関わり」を追い続けた足跡が浮かび上がる。

関連イベントとして、星野道夫事務所代表・星野直子さんによるスライド&トーク「悠久の時を旅する 星野道夫が見続けた風景をたどって」を2022年2月23日に開催予定。

星野道夫写真展「悠久の時を旅する」横浜展

会期 2022年1月8日 (土) 〜3月27日 (日)
会場 神奈川県立地球市民かながわプラザ (あーすぷらざ) 3F企画展示室
住所 神奈川県横浜市栄区小菅ケ谷1-2-1
時間 10:00~17:00 (入館は16:30まで)
休館日 月曜 (祝日の場合は開館)
料金 大人400円、高校生・学生 (学生以外の20歳未満を含む)・65歳以上200円、小中学生100円、未就学児無料
問い合わせ あーすぷらざ (TEL 045-896-2121)

星野直子スライド&トーク「悠久の時を旅する 星野道夫が見続けた風景をたどって」

日時 2022年2月23日 (水・祝) 14:00〜15:30
会場 あーすぷらざ 2F プラザホール
参加費 無料
定員 200名
申し込み WEB予約制
https://www.earthplaza.jp/event/20220223hoshinonaoko/

フォトブース

あーすぷらざ5F常設展示室付近にフォトブースを設置。星野道夫さんが撮った極北の世界に入り込めるセットで撮影できる。

 

 

星野道夫

星野道夫 (Michio Hoshino)

1952年、千葉県市川市生まれ。20歳の夏休みにアラスカに約3か月滞在。帰国後、写真家になる決意をする。1976年、慶應義塾大学経済学部卒業。動物写真家・田中光常氏の助手を2年間務める。1978年、アラスカ大学野生動物管理学部入学。以後、アラスカの自然と人々をテーマに写真と文章で記録し発表。1996年8月、カムチャツカ半島で取材中、ヒグマに襲撃され急逝。1986年『グリズリー』(平凡社) で第3回アニマ賞受賞、1990年『Alaska 風のような物語』(週刊朝日連載) で第15回木村伊兵衛写真賞受賞、1999年度日本写真協会賞特別賞受賞。
→ WEBサイト

 

〈文〉鬼沢幸江