西野嘉憲さんの写真展「熊を撃つ」が、2022年1月20日より開催される。
漁業や狩猟など、人と野生の関わりを写真の主なテーマとする西野さんは、日経ナショナルジオグラフィック写真賞2018でピープル部門最優秀賞を受賞した。
本展は、飛騨地方の最奥に位置する山之村に古くから受け継がれている熊猟を追ったドキュメンタリー。猟師たちは山のカミに祈り、天候と生態を読んで雪山に熊を追う。そうして獲られた熊は、人々の命と暮らしを支える特別な存在として崇められてきたという。
「生と死が日常にあるこの世界には、都市社会で失われた命の存在が今もしっかりと脈打っています」と西野さん。日本人の原初的な営みである狩猟を通して、人間のあるべき姿が見えてくる。会場では同テーマの写真集『熊を撃つ』を先行販売する。
なお、会場のオリンパスギャラリー東京は2022年2月3日より「OM SYSTEM GALLERY」、オリンパスプラザ東京は「OM SYSTEM PLAZA」に名称変更となる。本展は、オリンパスギャラリー東京としての最後の写真展だ。
西野嘉憲写真展「熊を撃つ」
会期 2022年1月20日 (木) 〜31日 (月)
会場 オリンパスギャラリー東京
住所 東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビルB1F オリンパスプラザ東京内
時間 10:00〜18:00 (最終日は15:00まで)
休館日 火曜・水曜・1月30日 (日)
入場料 無料
問い合わせ オリンパスギャラリー東京 (TEL 03-5909-0190)
作品解説
1月22日 (土) 14:00〜15:00、写真展会場にて。定員20名、要予約。申し込みはWEBサイトより。
https://fotopus.com/showroom/index/detail/c/3416
西野嘉憲 (Yoshinori Nishino)
1969年、大阪府生まれ。早稲田大学教育学部卒業。東京の広告制作会社勤務を経て、2005年より沖縄県石垣島を拠点にフリーランス・フォトグラファーとして活動。漁業、狩猟など、人と野生の関わりを写真の主なテーマとする。日経ナショナルジオグラフィック写真賞2018 ピープル部門最優秀賞受賞。2022年2月15日に写真集『熊を撃つ』(閑人堂) 刊行。
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