モノクロの魅力と秘密を解き明かす 横浜市民ギャラリーコレクション展「モノクローム ─ 版画と写真を中心に」

横浜市民ギャラリーコレクション展2022「モノクローム ─ 版画と写真を中心に」が、2022年2月25日から開催される。

横浜市民ギャラリーコレクション展2022「モノクローム ─ 版画と写真を中心に」
秋山亮二《「楢川村」より》1989年 ゼラチン・シルバー・プリント 43.7×43.7cm

■展示作品ギャラリー

 

ここ最近、銀塩のモノクロームプリントを見る機会がなかなかない。そこでおすすめなのがこの展覧会だ。モノクローム (単色) をテーマに、横浜市民ギャラリーの所蔵作品約1300点からセレクトした。選ばれた約50点は写真作品と版画作品を中心に構成する。「線とかたち」「光と闇」「人のいる風景」「イマ ジネーション」の4章で構成され、写真では秋山亮二、北井一夫、島内英佑、土田ヒロミ、富山治夫らのプリトを展示。

また、特集展示として浜口タカシの〈北海に生きる〉を紹介する。浜口は報道写真家として活動する傍ら、北海道や富士山を題材に撮影を続けた。このシリーズは1970年代から約10年にわたり、厳しい北の大地の風景や人々の暮らしを記録したものだ。

横浜市民ギャラリーコレクション展2022「モノクローム ─ 版画と写真を中心に」
浜口タカシ《増毛港に打ち寄せる高波》1976年 ゼラチン・シルバー・プリント、パネル 90.0×149.9cm

 

横浜市民ギャラリーでは企画展を開いた作家へのインタビューを収録してきた。今回は版画、写真作品などの制作や評論などを手掛ける北川健次と、浜口タカシの映像を会場で上映する。

会期中には、ボランティアメンバーが出品作品の魅力を紹介する「鑑賞サポーターによるトーク」も開催する。

■出品作家

相笠昌義、秋山亮二、一原有徳、海老原暎、小作青史、河崎英男、北井一夫、北川健次、斎藤義重、島内英佑、高垣秀光、高松次郎、田辺和郎、土田ヒロミ、富山治夫、中林忠良、長谷川潔、浜口タカシ、藤倉忠明、藤澤江里子、藤田修、三門常世、宮井里夏、宮脇愛子、山口啓介、利渉重雄

横浜市民ギャラリーコレクション展2022「モノクローム ─ 版画と写真を中心に」

会期 2022年2月25日 (金) 〜 3月13日(日)
会場 横浜市民ギャラリー
住所 神奈川県横浜市西区宮崎町26-1
時間 10:00〜18:00 (入場は17:30まで)
休館日 会期中無休
入場料 無料
問い合わせ 横浜市民ギャラリー (TEL 045-315-2828)

鑑賞サポーターによるトーク

写真展会場にて、2022年3月6日 (日)・12日 (土) 各日14:00より40分程度。参加無料、予約不要。

 

 

〈文〉市井康延