演芸写真の第一人者、横井洋司さんによる写真展「噺(はなし)を写す」が、2022年3月4日から開催される。
■展示作品ギャラリー
横井洋司さんは、昭和・平成・令和の半世紀近くにわたって演芸写真家として活動している。芸の見せどころを逃さず作品に仕上げる手腕の背景には、落語や落語家への敬愛の念と豊富な知識、深い理解がある。
本展では、明治生まれの昭和の名人・六代目三遊亭圓生から、五代目柳家小さん、十代目金原亭馬生、古今亭志ん朝、立川談志、柳家小三治、現在の落語界の先頭を走る立川志の輔、柳家喬太郎、令和の若手の代表格である春風亭一之輔まで約50名、約50点の作品を展示する。落語家が噺を表現する最高の瞬間を写し取った高座写真を通して、落語の魅力を伝える。
昭和から令和まで高座撮影半世紀。落語写真家 横井洋司写真展「噺 (はなし) を写す」
会期 2022年3月4日 (金) 〜17日 (木)
会場 富士フイルムフォトサロン東京 スペース2
住所 東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン・ウェスト1F フジフイルム スクエア内
時間 10:00〜19:00 (最終日は16:00まで、入館は終了10分前まで)
休館日 会期中無休
入場料 無料
問い合わせ フジフイルム スクエア (TEL 03-6271-3350)
横井洋司 (Yoji Yokoi)
1937年、東京浅草聖天町生まれ。中央大学中退。印刷会社、萩本写真工房を経てフリーランスに。新聞や雑誌などに精力的に高座写真を発表している。著書に『はなし家写真館』(青蛙房)、『志ん朝の高座』(筑摩書房)、『落語』(山川出版社) など。月刊演芸専門誌『東京かわら版』でも「横井洋司の写真館」を30年以上連載中。日本写真家協会会友。
〈文〉鬼沢幸江