沖縄という土地に抱かれながら見つめたものは? 野村恵子写真展「Moon on the Water」

野村恵子さんの写真展「Moon on the Water」が、2022年3月10日から開催される。

野村恵子写真展「Moon on the Water」

野村恵子さんは、1999年に沖縄をテーマにした初の写真集『DEEP SOUTH』(リトルモア刊) 以降、女性のポートレートや、街、空、海、山などの風景を主な被写体に、自らの感覚や記憶や感情を刻みつけるように撮影したエモーショナルな表現が高く評価されてきた。中でも沖縄は自身の母方のルーツであり、1999年以降も長年にわたって取り続けている特別な土地である。

本展は、2020年11月に東京から沖縄に拠点を移して以降の作品を中心に構成した。コロナ禍で移動が制限されるなか、沖縄という土地に抱かれながら生活と制作を続ける野村さんの新作個展だ。

野村恵子写真展「Moon on the Water」

日時 2022年3月10日 (木) 〜4月3日 (日)
会場 コミュニケーションギャラリーふげん社
住所 東京都目黒区下目黒5-3-12
時間 12:00〜19:00 (土日は18:00まで)
休館日 月曜
入場料 無料
問い合わせ コミュニケーションギャラリーふげん社 (TEL 03-6264-3665)

ギャラリートーク「Moon on the Water − reflectionと写真をめぐって」

日時 2022年3月12日 (土) 14:00〜15:30
会場 コミュニケーションギャラリーふげん社
出演 野村恵子、天野太郎 (キュレーター)
参加費 1,000円 (税込)
備考 オンライン配信あり (料金は会場観覧と同額)
申し込み WEBサイトより
https://fugensha.jp/events/220312talk/

 

 

野村恵子 (Keiko Nomura)

兵庫県神戸市生まれ。同志社女子大学英文科中退、大阪ビジュアルアーツ専門学校卒業。卒業後、渡米。LA, Santa Feにて写真を学ぶ。1999年に沖縄をテーマにした写真集『DEEP SOUTH』(リトルモア) を発表。人物や風景から滲み出す濃密で切ない空気感、その独特の色彩感覚から力強く紡ぎ出された作品が高く評価された。2000年、日本写真協会新人賞、東川賞新人作家賞を受賞。2019年、写真集『0tari-Pristine Peaks 山霊の庭』により林忠彦写真賞を受賞。現在、沖縄県在住。
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〈文〉鬼沢幸江