風景写真の巨匠・竹内敏信を偲んで2つの写真展を開催「日本の桜」「天地聲聞」

竹内敏信さんの写真展「日本の桜」が、2022年4月23日より富山県・ミュゼふくおかカメラ館で開催される。東京では、2022年6月23日まで追悼写真展「天地聲聞」が開催中だ。

竹内敏信写真展「日本の桜」
北小倉のシダレ桜 © 竹内敏信

 

風景写真の第一人者・竹内敏信さんが、2022年2月27日に永眠した。これまで一貫して、日本人が太古より見てきた原風景を求めて撮影旅を続けてきた竹内さん。なかでも、桜は竹内さんにとって別格の存在で、病に倒れるまで毎年春には桜を求めて全国を巡っていた。

写真展「日本の桜」では、写真集『櫻』『櫻暦』などから厳選した作品を中心に展示。竹内さんが生涯愛した桜を体感できる。

東京では、竹内敏信記念館 TAギャラリーにて、2022年6月23日まで竹内さんの追悼写真展「天地聲聞」を開催。35mm判フィルムカメラのみを使って撮影された写真集『天地聲聞』は、それまで大型カメラで撮影することが一般的だった風景写真の流れを変え、“風景写真のバイブル”とも呼ばれた。竹内さんの代表作でもある本作からの作品を展示する。

2022年4月20日発売の『CAPA』5月号では、追悼特集として竹内敏信さんが撮影した桜の作品を9ページにわたって掲載しています。

竹内敏信写真展「日本の桜」

会期 2022年4月23日 (土) ~5月29日 (日)
会場 ミュゼふくおかカメラ館
住所 富山県高岡市福岡町福岡新559
時間 9:00~17:00 (入館は16:30まで)
休館日 月曜 (祝日の場合は翌日休館)
入場料 一般800円、高校・大学生400円、中学生以下無料 (土・日・祝日は高校生無料)
問い合わせ ミュゼふくおかカメラ館(TEL 0766-64-0550)

竹内敏信 追悼写真展「天地聲聞」

会期 2022年4月1日 (金) 〜6月23日 (木)
会場 竹内敏信記念館 TAギャラリー
住所 東京都新宿区下落合3-20-4 竹内敏信記念館3F
時間 11:00〜19:00 (最終日は14:00まで)
休館日 日曜・祝日
入場料 無料
問い合わせ 竹内敏信記念館 (TEL 03-3953-0431)
備考 観覧は事前予約制。申し込みはWEBサイトより。
http://takeuchi-zaidan.moon.bindcloud.jp/contact.html

 

 

竹内敏信

竹内敏信 (Toshinobu Takeuchi)

1943年、愛知県生まれ。名城大学理工学部を卒業し、愛知県職員となる。勤務の傍らグラフ雑誌にルポルタージュを発表。1972年に写真家として独立。1985年に『天地聲聞』を発表し、風景写真家の道へと進む。2004年に写真集『天地』で日本写真協会賞年度賞、2008年に第六回藤本四八写真文化賞を受賞。日本写真芸術専門学校校長、一般財団法人 竹内敏信記念財団名誉理事を歴任した。2022年2月27日、永眠。公益社団法人 日本写真家協会名誉会員、一般社団法人 日本自然科学写真協会名誉会員。