西田茂雄さんの写真展「伝説の人形師」が、2022年5月10日から開催される。
16歳から86歳まで人形の頭作りに情熱をささげた阿波徳島の人形師、天狗屋久吉。生涯に手掛けた頭は1000を超える。作家の宇野千代が小説『人形師天狗屋久吉』を1942年に発表し、全国的に脚光を浴びた。
本展では、徳島を拠点に活動する西田茂雄さんが「伝説の人形師」と題して作品を展示する。「魂」を彫った初代天狗屋久吉をはじめ人形忠、天狗弁、文楽人形師の大江巳之助らの息遣いを捉えた約60枚の写真で構成している。
西田茂雄写真展「伝説の人形師」
会期 2022年5月10日 (火) 〜15日 (日)
会場 京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク
住所 京都市東山区堀池町374-2
時間 11:00〜18:00
休館日 会期中無休
入場料 無料
問い合わせ 京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク(TEL 080-5988-7720)
西田茂雄 (Shigeo Nishida)
1950年、徳島県生まれ。朝日新聞四国各版に作家・早坂暁氏と2年4か月にわたり「四国往還記」を連載し注目を浴びる。1993年、「阿波の農村舞台」で徳島県出版文化賞受賞。2013年、幅広い写真活動が認められ、とくしま芸術文化賞受賞。主な著書に『阿波の面魂』『中国観音霊場巡礼の旅』ほか。日本写真家協会会員。
〈文〉鬼沢幸江