東京の街を舞台に人々の個性が浮かび上がる KENGO MAEDA写真展「街と人 TOKYO 2016-2021」

前田賢吾さんの写真展「街と人 TOKYO 2016-2021」が、2022年5月25日から開催される。

KENGO MAEDA写真展「街と人 TOKYO 2016-2021」

■展示作品ギャラリー

 

前田賢吾さんは、東京の街を舞台にしたスナップ写真の中にポートレートを入れ込むという撮影方法で今回の作品を制作した。日常と非日常が隣り合わせに同居していることを可視化させ、古新舜さん (映画監督)、武田宗典さん (能楽師)、アンディ・ウーさん (プロレスラー)、三遊亭金朝さん (落語家) といった著名人や街の人のポートレートを混在させることにより、個性が群衆に埋没してしまうことを意識させるとともに、失われない個性を浮かび上がらせる。

また、前田さんは「東京を舞台にした撮影であるが、都市の記録よりもそこに埋没する記憶をテーマに表現している」と言い、他人のポートレート作品でありながらも、そこから個々の記憶を喚起させる。本展では、2016年から2021年にかけて撮影した作品52点を展示する。

会期中、ゲストを招いてトークイベントを開催予定。

KENGO MAEDA写真展「街と人 TOKYO 2016-2021」

会期 2022年5月25日 (水) 〜6月5日 (日)
会場 72Gallery
住所 東京都中央区京橋3-6-6 エクスアートビル1F
時間 12:00〜19:00 (最終日は17:00まで)
休館日 月曜・火曜
入場料 無料
問い合わせ 72Gallery (TEL 03-5524-6994)

オープニングレセプション

2022年5月25日 (水) 18:00〜20:30

トークイベント

いずれも写真展会場にて。参加無料。

  • 2022年6月1日 (水) 17:30〜18:30
    ゲスト : 古新舜 (映画監督)
  • 2022年6月4日 (土) 17:30〜18:30
    ゲスト : 伊勢功治 (デザイナー)

 

 

前田賢吾 (KENGO MAEDA)

1967年、群馬県前橋市生まれ。埼玉県本庄市出身。1990年、専修大学法学部卒業。学生時代は写真家 ジャン=ウジェーヌ・アジェの影響を受け、横浜の街並みを捉えることをライフワークとして作品制作を行う。大学卒業後、ホテルに所属している大手写真館に入社。プロスポーツ選手や芸能人、政治家などのパーティーや結婚式の撮影を担当。皇族の撮影にも携わる。1997年、29歳で独立。2007年、L-CLIP株式会社を設立。
→ L-CLIP

 

〈文〉鬼沢幸江