2022年の日本写真協会賞受賞作を展示「東京写真月間2022 日本写真協会賞受賞作品展」

東京写真月間2022の一環として「2022年日本写真協会賞受賞作品展」が2022年5月27日より開催される。

2022年日本写真協会賞受賞作品展

 

「日本写真協会賞」は公益社団法人 日本写真協会が主催し、毎年6月1日の「写真の日」を記念して、日本の写真界や写真文化に貢献した個人や団体を顕彰している。

2022年の作家賞は今道子さん。1980年ごろから活動を始め、一貫して身近な生き物や日常的なモノを組み合わせたオブジェを撮影してきた。「創造性豊かで際立つ唯一無二の個性」が評価された。

新人賞は田川基成さん。2020年に発表した写真集と写真展『見果てぬ海』は故郷の長崎を題材に、人間の営みを重層的に描いている。

2022年日本写真協会賞受賞作品展

 

国際賞は太田菜穂子さんと、榮榮 (ろんろん) &映里 (いんり)。太田さんは長年、写真を通した国際交流に取り組み、2011年に始めた「東京画」プロジェクトではパリ、ベルリン、日本で写真展を開いた。榮榮&映里は北京に中国初の写真芸術センターを設立したほか、国際写真祭を開くなど欧米とアジアの写真界をつなぐ活動を行なう。

功労賞は、土田ヒロミさんと株式会社便利堂。土田さんは長年の写真活動とともに、今も表現を先鋭化させ続ける行動力を評価。便利堂は、文化財としての写真保護に独自のアプローチで取り組んできた。

学芸賞は『ありのままのイメージ スナップ美学と日本写真史』を著した甲斐義明さんと、『「僕ら」の「女の子写真」から わたしたちのガーリーフォトへ』を出版した長島有里枝さんが選ばれた。

写真展では、作家賞を受賞した今道子さん、新人賞を受賞した田川基成さん、功労賞を受賞した土田ヒロミさんの作品を展示する。

東京写真月間2022 : 2022年日本写真協会賞受賞作品展

会期 2022年5月27日 (金) ~6月2日 (木)
会場 富士フイルムフォトサロン東京 スペース1
住所 東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン・ウェスト1F フジフイルム スクエア内
時間 10:00〜19:00 (最終日は16:00まで、入館は終了10分前まで)
休館日 会期中無休
入場料 無料
問い合わせ フジフイルム スクエア (TEL 03-6271-3350)

 

 

〈文〉市井康延