氾濫する情報の浮遊感を独自の視点で表現した 王露・呉揚・林煜涵 写真展「Between In and Out」

王露・呉揚・林煜涵 写真展「Between In and Out」 が、2022年6月4日から開催される。

王露・呉揚・林煜涵 写真展「Between In and Out」

■展示作品ギャラリー

 

中国出身の王露 (Wang Lu) さん、呉揚 (Wu Yang) さん、林煜涵 (Lin Yuhan) さんは、東京藝術大学大学院で学び、写真表現を主としてそれぞれに異なるテーマで制作活動を行ってきた。3人がグループ展という形で一つの空間に作品を展示するのは今回が初めてである。

王露・呉揚・林煜涵 写真展「Between In and Out」

 

本展のタイトルは「Between In and Out」。情報化社会の現代、氾濫する情報が個人の記憶と混ざり合って影響を及ぼすことがあるが、3人はその状態を「IN (内)」と「OUT (外)」というテーマで表現した。INとOUTとの間をまるで浮遊しているかのような感覚で、それぞれに独自の視点で制作した作品群だ。写真を主軸としたインスタレーション形式で展示する。

王露・呉揚・林煜涵 写真展「Between In and Out」

王露・呉揚・林煜涵 写真展「Between In and Out」

会期 2022年6月4日 (土) 〜18日 (土)
会場 エステルオカダアートギャラリー
住所 東京都渋谷区代々木5-24-10
時間 12:00〜17:00
休館日 日曜・月曜・祝日
入場料 無料
問い合わせ エステルオカダアートギャラリー (TEL 03-4500-7231)

 

 

王 露 (Wang Lu | オウ ロ)

1989年、中国山⻄省生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。普段気がつかない時間、記憶、日常生活などを可視化し、写真メディアによって、物語や架空的なストーリなどを制作。国内外のギャラリー、美術館で発表を続けている。
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呉 揚 (Wu Yang | ゴ ヨウ)

1995年、中国安徽省安慶市生まれ。2017年、武漢設計工程学院公共芸術学部卒業。2020年、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻研究生修了。現在、東京を拠点に活動中。写真と映像を主たる表現手段とし、「芸術と幸福」に関する諸問題をめぐって、多分野の理論を研究しながら、自分の感得を表現し、幸福の表現に関する考察をしている。
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林 煜涵 (Lin Yuhan | リン イクカン)

1996年、中国福建省生まれ。2018年、清華大学美術学部卒業。2022年、東京藝術大学大学院美術研究科 先端芸術表現専攻修士課程修了。写真メディアを中心にアーティストとして活動。画像生成のロジック自体が「写真の本質」であると信じ、特にリアリティ、見ること、写真であることの本質性について、興味を抱いている。
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〈文〉鬼沢幸江