風景写真の第一人者が残した名作の数々を堪能できる「生誕100年記念 前田真三写真展」

キヤノンフォトコレクションより、「生誕100年記念 前田真三写真展」が2022年6月11日から開催される。

生誕100年記念 前田真三写真展

 

日本における風景写真の第一人者として多くの作品を残した前田真三氏。その作風は独自のもので、今なおファンを魅了し続けているが、中でも北海道の美瑛・上富良野で撮影した作品は代表作として広く知られている。

本展は前田氏の生誕100年を記念して開催される。キヤノンフォトコレクションとして収蔵する作品の中から、氏が長年取り組んだ「日本の風景」シリーズをセレクトした。クリアな発色と保存性に優れたダイトランスファープリント (染料転写方式) の作品29点を展示する。

キヤノンフォトコレクション : 生誕100年記念 前田真三写真展

会期 2022年6月11日 (土) 〜7月12日 (火)
会場 キヤノンオープンギャラリー1
住所 東京都港区港南2-16-6 キヤノンSタワー2F
時間 10:00〜17:30
休館日 日曜・祝日
入場料 無料
問い合わせ キヤノンギャラリーS (TEL 03-6719-9021)

 

 

前田真三 (Shinzo Maeda)

1922年、東京都八王子市下恩方町に生まれる。東京府立織染学校、拓殖大学を経て、1944年館山海軍砲術学校を卒業後に戦地へ赴き、1945年復員。1948年、日綿貫業株式会社入社、以後17年間勤務。1967年、株式会社丹溪を設立し、写真活動に入る。1974年、初めての写真集『ふるさとの四季』を出版。以後、風景写真の分野に独自の作風を確立し、数多くの作品を残す。代表作に『出合の瞬間』『一木一草』『奥三河』『丘の四季』などがある。1987年、北海道美瑛町に自らの写真ギャラリー拓真館を開設。日本写真協会賞年度賞、毎日出版文化賞特別賞、勲四等瑞宝章、美瑛町特別功労者章などを受賞。1998年、逝去。

 

〈文〉鬼沢幸江