スクエアの画面に屋久島の“気配”を閉じ込めた 秦達夫写真展「Traces of Yakushima」

秦達夫さんの写真展「Traces of Yakushima」が、2022年6月28日より開催される。

秦達夫写真展「Traces of Yakushima」

■展示作品ギャラリー

 

“癒やし”のイメージが先行する屋久島だが、「樹齢千年以上の巨樹を眺めていると威厳や尊厳、そして恐れを感じました」と秦さんは話す。その気配を捉えるために、縦も横もない6×6判のスクエア画面と、色情報をそぎ落としたモノクロフィルムでの表現にたどり着いた。

タイトルの「Traces of Yakushima」は直訳すると屋久島の痕跡や踏み跡という意味だが、秦さんは「屋久島の気配」とした。潤いのある森、人間とは異なる時間軸に生きる巨樹、自然こそ偉大な芸術家なのだとあらためて思わせる造形美を、独自の視点と感性で描き出す。

秦達夫写真展「Traces of Yakushima」

東京

会期 2022年6月28日 (火) ~7月9日 (土)
会場 キヤノンギャラリー銀座
住所 東京都中央区銀座3-9-7
時間 10:30〜18:30
休館日 日曜・月曜・祝日
入場料 無料
問い合わせ キヤノンギャラリー銀座 (TEL 03-3542-1860)

大阪

会期 2022年10月18日 (火) ~29日 (土)
会場 キヤノンギャラリー大阪
住所 大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト1F
時間 10:00〜18:00
休館日 日曜・月曜・祝日
入場料 無料
問い合わせ キヤノンギャラリー大阪 (TEL 06-7739-2125)

 

 

秦達夫

秦 達夫 (Tatsuo Hata)

1970年、長野県生まれ。自動車販売会社・バイクショップに勤務後、家業を継ぐために写真の勉強を始め、自分の可能性を信じ写真家を志す。写真家・竹内敏信氏の助手を経て独立。故郷の湯立神楽「霜月祭」を取材した『あらびるでな』で第8回藤本四八写真賞受賞。同タイトルの写真集を信濃毎日新聞社から出版。写真集『山岳島_屋久島』『RainyDays屋久島』『New Zealand』ほか多数。新田次郎の小説『孤高の人』の加藤文太郎に共感し、『アラスカ物語』のフランク安田を尊敬している。日本写真家協会会員、日本写真協会会員、日本写真芸術専門学校講師、Foxfireフィールドスタッフ。
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