ゴトウヨシタカさんのフィルム写真展「Magritte on Film vol.2」が、2022年7月5日から開催される。
ベルギーの画家、ルネ・マグリットのオマージュ写真展「Magritte on Film」から1年余り。ゴトウ ヨシタカさんは今回、その第2弾となる写真展でフィルムカメラによる多重露光の作品を展示する。
「シュルレアリスト (超現実主義者) として活動したマグリットの作品は私にとって多重露光のヒントを多く与えてくれる」とゴトウさんは語る。現実と現実を重ねるにも関わらず多重露光が生み出す意外な並列や不条理は、シュルレアリスムの特徴の一つでもあるのだ。
「マグリットがもし写真家だったら…」と想像しながら、彼が描いてきたモチーフを独自のアイデアを加味して表現したという作品は、私たちを多重露光の不思議な世界へ誘ってくれるだろう。
ゴトウヨシタカ フィルム写真展「Magritte on Film vol.2」
会期 2022年7月5日 (火) 〜17日 (日)
会場 京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク 2階展示室
住所 京都市東山区堀池町374-2
時間 11:00〜18:00
休館日 会期中無休
入場料 無料
問い合わせ 京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク (TEL 080-5988-7720)
イベント : 多重露光撮影体験「双子になろう!」
ゴトウヨシタカさんがインスタントカメラで来場者を撮影。写真はその場で持ち帰ることができる。予約不要。
期日 作家在廊時 (7月7日・13日を除く) 随時
参加費 1,000円 (2枚)
ゴトウヨシタカ (Yoshitaka Goto)
京都産業大学経営学部卒。フリーランス写真家。ロモグラフィーのフィルムカメラを使用し、多重露光やクロスプロセスといったアナログの手法で作品制作を行い、CGやSF映画のような世界を表現。作品は各種広告、書籍の装幀、企業カレンダーなどのアートワークに採用されている。フィルムカメラによるワークショップの講師も務める。主な写真集に『Inception』(2018年)、『X-in』(2019年)。
→ WEBサイト
〈文〉鬼沢幸江