前川貴行さんの写真展「生き物たちの地球」が、2022年7月29日から開催される。
■展示作品ギャラリー
前川貴行さんは20年以上にわたって日本を含むアジア、北米、中米、アフリカ、オセアニアなど、地球上の多種多様な環境に身を置き、そこに生きる動物たちの姿を見つめてきた。自然を人間本位の物差しで測ることなく、「人間と生き物は対等な命である」という視点で撮影し続けている。「僕らの暮らす地球は、空も森も海も分けへだてなくつながるたった一つのもの」と、前川さんは語る。
本展では、前川さんが朝日小学生新聞に連載中の「生き物たちの地球」をもとに、新作を含めて展示する。これまでに撮影したカットを見返し、何度も構成を練り直したという。幅2mを超える大型プリントも見どころの一つだ。
この地球は誰のものでもなく、人間を含めた生き物たちが影響を与え合い、つながり合って暮らす多様性の場である。そうした壮大な地球の営みを、生き物たちの姿を通して伝える。
※『CAPA』2022年8月号に、前川さんの作品とインタビューを掲載しています。
前川貴行写真展「生き物たちの地球」
会期 2022年7月29日 (金) 〜8月18日 (木)
会場 富士フイルムフォトサロン 東京
住所 東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン・ウェスト1F フジフイルム スクエア内
時間 10:00〜19:00 (最終日は14:00まで、入館は終了10分前まで)
休館日 会期中無休
入場料 無料
問い合わせ フジフイルム スクエア (TEL 03-6271-3350)
巡回展
- 2022年11月4日 (金) 〜10日 (木) 富士フイルムフォトサロン 名古屋
- 2023年3月31日 (金) 〜4月5日 (木) 富士フイルムフォトサロン 札幌
- 2023年7月28日 (金) 〜8月9日 (木) 富士フイルムフォトサロン 大阪
前川貴行 (Takayuki Maekawa)
1969年、東京都生まれ。エンジニアとしてコンピューター関連会社に勤務した後、26歳の頃から独学で写真を始める。1997年より動物写真家・田中光常氏の助手を務め、2000年よりフリーの動物写真家としての活動を開始。 日本、北米、アフリカ、アジア、そして近年は中米、オセアニアにもそのフィールドを広げ、野生動物の生きる姿をテーマに撮影に取り組んでいる。TBS「情熱大陸」、NHK-BS「プレミアムカフェ」などに出演するほか、動画撮影、写真展、写真集などさまざまなメディアで作品を発表している。近著に『生き物たちの地球 1』(朝日学生新聞社)、『しまふくろうの森』(あかね書房)、『ハクトウワシ』(新日本出版社)、『SOUL OF ANIMALS』(日本写真企画) などがある。2008年日本写真協会賞新人賞、2012年第1回日経ナショナル ジオグラフィック写真賞グランプリ受賞。公益社団法人 日本写真家協会理事。
→ WEBサイト
〈文〉鬼沢幸江