スナップショットの名手がこの世界を切り取った 立木義浩写真展「Ko・So・A・Do ここ・そこ・あそこ・どこ 一瞥の足跡」

立木義浩写真展「Ko・So・A・Do ここ・そこ・あそこ・どこ 一瞥の足跡」が、2022年8月16日よりJam Photo Galleryにおいて開催される。

立木義浩写真展「Ko・So・A・Do ここ・そこ・あそこ・どこ 一瞥の足跡」

 

「写真は大きな世界の一部として撮られるからこそ、断片の凄さが際立つ」

こう語るのはスナップショットの名手、立木義浩さんだ。写真はどんなに無我夢中で撮ったところで、すべて断片に過ぎない。そして、撮って選んだものは、撮れなかった、あるいは、撮ったけれど選ばれなかったものの氷山の一角に過ぎないという。

本展では、タイトルにもあるように、この世界を切り取った“一瞥の足跡”を集めた。デジタルネガをつくって密着銀塩プリントしたものと、スキャンデータからデジタル・プリントした2種類を展示する。自己表現ではなく、宇宙的世界の豊かさを表す写真の数々である。

Kiyoyuki Kuwabara Accounting Galleryにおける写真展と同時開催。

立木義浩写真展「Ko・So・A・Do ここ・そこ・あそこ・どこ 一瞥の足跡」

会期 2022年8月16日 (火) 〜28日 (日)
会場 Jam Photo Gallery
住所 東京都目黒区目黒2-8-7 鈴木ビル2階B号室
時間 12:00〜19:00 (日曜は17:00まで)
休館日 月曜
入場料 無料
問い合わせ Jam Photo Gallery (TEL 050-5438-2134)

同時開催 : 立木義浩写真展『Ko・So・A・Do』「過去はひとつの異國である」ハートレー

会期 2022年8月17日 (水) 〜9月3日 (土)
会場 Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery
住所 東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビル405
時間 15:00〜21:00 (最終日は18:00まで)
休館日 日曜・月曜・火曜
入場料 無料
問い合わせ Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery (TEL 03-3862-1780)

 

 

立木義浩 (Yoshihiro Tatsuki)

1937年生まれ。徳島県出身。1958年、東京写真短期大学 (現・東京工芸大学) 技術科卒業。アドセンター入社。1969年、フリーカメラマンになる。女性写真の分野やスナップ・ショットで多くの作品を発表。 広告、雑誌、出版などの分野で活躍し現在にいたる。写真集に『イヴたち』『加賀まり子/私生活』『マイアメリカ』『東寺』など、近年では『Tōkyōtō』『動機なき写真』を出版。1965年のデビュー作『舌出し天使』の写真集を2018年に出版。『CAPA』にて「スナップショット – 日常茶飯事」を連載中。

 

〈文〉鬼沢幸江