「キヤノンフォトコレクション : 木村伊兵衛写真展」が、2022年8月24日から開催される。
昭和の時代に日本のスナップ写真の草分け的存在として活躍した木村伊兵衛氏。本展では、キヤノンフォトコレクションの収蔵作品の中から、代表作「秋田おばこ」をはじめとする作品29点を、「東京」「秋田」「沖縄」「人物」のテーマ別に展示する。
没後50年近くを経てもなお人々を惹きつける作品の数々を、ぜひ会場で堪能してほしい。
キヤノンフォトコレクション : 木村伊兵衛写真展
会期 2022年8月24日 (水) 〜9月27日 (火)
会場 キヤノンオープンギャラリー1
住所 東京都港区港南2-16-6 キヤノンSタワー2F
時間 10:00〜17:30
休館日 日曜・祝日
入場料 無料
問い合わせ キヤノンギャラリーS (TEL 03-6719-9021)
木村伊兵衛 (Ihei Kimura)
1901年、東京市下谷金杉上町 (現・東京都台東区) で生まれる。1919年、京華商業学校卒業。1924年、日暮里に写真館を開く。1932年、野島康三、中山岩太と写真雑誌『光画』を創刊。1933年、名取洋之助の興した日本工房に岡田桑三、原弘、伊奈信男と参加。1947年、サン・ニュース・フォトス社に名取洋之助を訪ね、入社。1951年、土門拳とともに「集団フォト」顧問となる。アンリ・カルティエ=ブレッソンの写真を見て、報道写真への情熱を確信する。1952年、「秋田県綜合美術展覧会」の写真審査で秋田に招かれる。以後20年にわたり秋田風俗を撮影。1968年、紫綬褒章受章。1974年、心筋梗塞のため、日暮里の自宅で死去。従五位勲四等旭日小綬章受章。1975年、朝日新聞社が「木村伊兵衛写真賞」を創設。新人写真家の登竜門として著名な写真家を数多く輩出していることから、“写真界の芥川賞” とも呼ばれている。
〈文〉鬼沢幸江