森の中で自然の写真を鑑賞する新体験! 野外で展示する中西敏貴写真展「火の記憶」

中西敏貴さんの屋外写真展「火の記憶」が北海道美瑛町で2022年10月30日まで開催される。

中西敏貴写真展「火の記憶」

 

本作品展は、十勝岳とその裾野にある原生林を歩きながら中西さんが撮影した作品を、森に展示するというプロジェクト。変化し続ける自然の中に、過去の瞬間を閉じ込めた写真を置くことで、物質としての写真が自然になじんでいく様を鑑賞者に体感してほしいという。

木々の間に吊した幅3mの大型プリント写真が風に揺らいだり、地面に固定された写真が紅葉シーズンの森で落ち葉に埋もれゆく様子を観察するのは、新鮮な写真体験となるだろう。

中西敏貴写真展「火の記憶」

会期 2022年9月9日 (金) ~10月30日 (日)
会場 美瑛 白金ビルケの森
住所 北海道上川郡美瑛町白金
時間 終日観覧可能
休館日 会期中無休
入場料 無料
協力 美瑛町、(一財) 丘のまちびえい活性化協会、写真文化首都 北海道「写真の町」東川町、十勝岳ジオパーク推進協議会
問い合わせ 道の駅びえい「白金ビルケ」 (TEL 0166-94-3355)
 

 

中西敏貴 (Toshiki Nakanishi)

1989年頃から北海道へと通い続け、2012年に撮影拠点である美瑛町へ移住。そこに住まう者としての視点を重視し、農の風景とそこに暮らす人々をモチーフに作品制作を行ってきた。現在は大雪山とその麓に広がる原生林にも意識を広げ、人と自然との関わりを写真によって描き出す作業を続けている。写真集に『ORDINARY』『Design』『FARMLANDSCAPE』『カムイ』など多数。
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〈文〉高橋佐智子