地獄を描き、真を見つめる 萩原れいこ写真展「地獄」

萩原れいこさんの写真展「地獄」が、2022年11月8日から開催される。

萩原れいこ写真展「地獄」

■展示作品ギャラリー

 

萩原れいこさんは現在、長野の志賀高原や群馬の嬬恋、そして出身地である沖縄を主な起点として活動している。本展では「地獄」と題して作品を展示する。

萩原さんは、かつての日本において「地獄」は、人々の心の闇の共通言語だったのではないかと語る。その先には「救済の光」があり、むしろ救済へ導くために、地獄の存在を欲したのではないか、と。

地獄の概念が希薄化し、闇が無限に膨張しているかのように感じられる現代、「内なる闇を視覚化して、地獄を描き、真を見つめたい」との思いで作品をまとめた。

闇を受け入れるものは、光の美しさを知る。

萩原れいこ写真展「地獄」

会期 2022年11月8日 (火) ~13日 (日)
会場 Nine Gallery (ナインギャラリー)
住所 東京都港区北青山2-10-22
時間 10:00〜19:00 (最終日は17:00まで)
休館日 会期中無休
入場料 無料

 

 

萩原れいこ (Reiko Hagihara)

沖縄県出身。学生時代よりカメラ片手に海外をひとり放浪。日本の美しい自然風景に魅了され、風景写真家を志すようになる。隔月刊『風景写真』の若手風景写真家育成プロジェクト企画として長野県志賀高原・石の湯ロッジにて3年間の写真修行をしたのち独立。現在は主に志賀高原や嬬恋、沖縄を起点として撮影し、撮影会やセミナー講師、写真誌への寄稿なども行う。主な著書に写真集『Heart of Nature』(風景写真出版)、『風景写真まるわかり教室』(玄光社)、『風景写真のマイル ール』(インプレス)、『極上の風景写真フィルターブック』(日本写真企画)。
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〈文〉鬼沢幸江